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カテゴリ:中国語( 200 )

中国語は「平和」を”和平”という。どうしてなのか

中国語で平和を“和平”というのはどうしてなのだろうか。

现汉》には“平和”も“和平”も載っている。“平和”は形容詞では“①性情或言行温和②(药物作用温和不剧烈平静安宁”、それに方言動詞として“(纷扰停息”の意とある。“和平”のほうは名詞としては“指没有战争的状态”、形容詞としては“温和不猛烈”の意とする。

平和”の”は现汉》語釈⑥の安定”の意で、“”は“平和和缓”の意。いずれも付属形態素で、その組合せである“平和”は「安定していておだやか」という状況を表す形容詞とのこと。

和平”のほうはというと、語頭の”は现汉》語釈③の争或争”意の動詞、“”は語釈⑥の安定”意の付属形態素である。安定”の意の“”は動詞性語、形容詞性の語にもとれるが、ここは「争いが終結して、その結果安定している」というVV構造の動動連語と解しておく。品詞は名詞になっている。


平和”も“和平”も近代に入ってからの造語かと思ったが、漢和辞典には「平和」は「やわらかでおだやかなこと」の意とし、『左氏春秋』の慆堙心耳乃忘平和」(心耳慆堙シテ平和)という例文を、「和平」は「戦争や騒乱がなくて、世の中のおだやかなこと」の意とし、『易経』から「聖人感人心而天下和平」(聖人人心ゼシメテ天下和平ナリ)という例文を示している。

古典も「和平」という語を「戦争や騒乱がなくて、世の中のおだやかなこと」の意として用いているので、中国語の“和平”の方が「平和」の意としては正当のように思えるのだが、それならばどうして日本では「和平」とはいわずに「平和」というようになったのか、これまた私にとっては新たな疑問である。


by damao36 | 2019-07-01 13:32 | 中国語 | Comments(0)

中国語で救急車を”急救车”というのはどうしてなのか

汉语词》には“急救”も“救急”も動詞として載っている。“急救”は“急救治”、“救急”は“帮助解决突然生的病或其他为难”の意。ただし、“急救”は構造の動詞で、“救急”は構造のいわゆる離合詞と呼ばれる動詞である。動賓連語の離合詞“救急”の“”が動詞で、“急”は“”という動作行為の対象である賓語(目的語)でなければならない。賓語になるのは名詞だから名詞だろうと、《现汉》を見たが、“急”に名詞という識別はない。おそらく、《现汉》語釈⑥の“重的事”という意の形態素が名詞相当語に当たるのであろう。動詞“”は二重賓語はとれない動詞なので、後続にもう一つ名詞性語句は置けない。
 
 A
構造の“急救”の“”は“急迫;”意の形容詞。ゆえに、“”は“急救治”(
緊急に救治する)の意なので、後続の“”を修飾できる。だから中国語では“救急”ではなく“急救”なのだ、私はそう理解したのでした。
 
 ところで、香港・台湾では救急車を“救生車”という。この“
救生”は“生命”意の動詞であるが、《现汉》などに離合詞との説明はない。この語は他に“救生衣”(
ライフジャケット)“救生圈”(救命ブイ)“救生艇(救命ボート)”などと後に名詞を続けている単語が並んでいる。日本人なら“救命衣“救命圈”“救命艇”でいいと思うのだが。救生”に近い“救命”、これは“援助有生命危的人”意の離合詞と説明されている。


 要するに、“
救命”は構造で「命を救う」意、“救生”はVV構造で「救って生かす」意とネイティブは判断する、私はそう考えたのでした。

      ※ 《中文導報》を読んでいたら“好惨!联合国被逼到卖房救急”という見出しが目に入りました。会費未納国が180数国あり、
        最高会費納入国のアメリカが未納なので、ついに所有する建物を打って急場をしのいでいるとの記事でした。


















by damao36 | 2019-07-01 09:55 | 中国語 | Comments(0)

令和天皇陛下即位のお言葉とその中文訳

5月1日、令和天皇陛下即位の儀でのお言葉とその中国語訳(中文導報)を添付しました。


日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。


遵循《本国》及《即位后朝见之仪的规定,我在此继承了皇位。想到身负的重责,不禁肃然。


顧みれば、上皇陛下には御即位より、30年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御(み)心を御自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。


回顾过往,上皇陛下自即位以来,长达30年以上祈愿世界和平与国民幸福,无论何时都与国民甘苦与共,身体力行展示其坚强的内心,并认真致力于每一个任务。对上皇陛下展现的作为象征姿态,衷心表示敬意于感谢。


ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽(さん)に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。


   值此继承皇位之时,我深念上皇陛下迄今的历程,并铭记 历代天皇的行为,在努力自己钻研的同时,立警将始终心怀国民,贴近国民,遵循》作为日本国与日本国民统合的象征履行职责,殷切希望国民幸福,国家进一步发展以及世界和平。







by damao36 | 2019-05-10 21:49 | 中国語 | Comments(0)

新元号「令和」について(2)

 前回記事で新元号「令和」の「令」にはどうして「命じる」とよい。りっぱである。すばらしい」という意味があるのかを、藤堂明保氏著の『漢字語源辞典』を基に考えてみました。結論は「令」の基本義は「澄んできれいな」で,「令」は「神の時令」、つまり人々を自ずと畏敬させる「澄んできれいな」神の運行する宇宙の法則なので、人々は自然とその声に従う、そういう意味だと推測しました。

ところで、漢字を用いる本家である中国人はこの語をどのように理解するのかを今回は考えてみることにします。

まず、現代中国語の規範を示す《现代汉语词典》の“”の項を見てみることにしました。

1lìng () 命令() 命令() 使。

2lìng 时节。

3lìng () 美好。②敬辞,称对方的女儿。     

※ 1は自立形態素なので、品詞識別が可能。23は常に他の形態素と連結して用いられる付属形態素だから、品詞の識別は不可能。ゆえに、品詞は示されていない。


新元号「令和」の「」は“命令”の意の1】ではなく、“美好”の意の書面語【3①と理解して造語されたのでしょう。でも、そういう成り立ちを知らない一般の中国人は“和蔼/和好/和睦/和乐/和美/和平/和气/和善/和顺”(人をして〇〇せしむ。〇〇は”和”の字で始まる形容詞)などと使役の文として理解するのが普通ではないでしょうか。

「令には神よりのものと、首長よりのものがある。歴史的に考えると、むしろ『神の令』が先であろう」と藤堂氏は解説しています。であるならば、「人をして〇〇せしむる」主語は、権力をもった人間の首長などではなく、あくまでも「神よりのもの」(天の声時令季節(大自然の運行法則))と限定して理解すれば、天の声に従うのは人として至極当然なことでしょうから、使役の構造または命令文に理解したとしても、違和感を感じる人はいなはず、私はそう思ったのでした。





by damao36 | 2019-04-07 11:51 | 中国語 | Comments(0)

中国語は後頭部で発声する

 スイスのヨーデル歌手がヨーデル発声方法として、①胸から出す音 喉から出す音 後頭部から出す音の三つの方法があると語っていました。


私はどちらかというと音痴で、音痴が中国語を教えるのは不向きという劣等感がありました。そこで音痴を少しでも改善するために、人のいないところを散歩しながら、声を出して歌を歌うことにしていました。私が歌う歌は≪何日君再来≫≪东方红≫≪北风吹≫≪月亮代表我的心≫≪北国之春≫などです。

ところで、ヨーデル歌手の発声方法を聞いて、中国語というのは後頭部から声を出すのが一般的ではないか、と気づきました。私の日本語は無意識にですが、胸から出る低音が主流のようです。しかし、この発声では声調言語の中国語にはうまくいかない、そう思うのでした。

試しに≪何日君≫を歌ってみてください。好花不常开,好景不常在。”の“hǎohuā、できるだけ口の中を大きく開いて、後頭部から息を出して、h-ǎo h-uāと発声するのです。以下のb-ú ch-áng k-āiも同じです。

北国之春の日本語冒頭「白樺 青空 南風」を中国語訳は“亭亭白 悠悠碧空 微微南来 tīng tīng bǎihuà yōuyōu bìkǒng weiwei nán lái fēngで,その発声は後頭部から出す声でないとうまくいきませんこの方法,いわゆる中国調のメロディーなら、うまくいくようです)。

 日本語はどうでしょうか。Shirakaba aozoura minamikazeは私はふつう喉頭部から声を出しています。もちろん胸部あるいは後頭部から出してもいいようです

「中国人は声が大きくてやかましい」―-日本人はよく言いますが、それは中国語の発声が胸部音・喉頭部音ではなく,主として後頭部音だからではないか。それが私の結論です。




by damao36 | 2019-03-08 11:58 | 中国語 | Comments(0)

多音多義語(その2)

①“奇数”“五十有奇”など「奇数・端数」の意は。 ②“奇妙”“好奇”“奇怪”など「珍しい;怪しむ」の意は     ①“系领带”“把领扣系上”など「結ぶ」の意は。 ②“系统”“关系”“联系”など「系統;つなぐ」の意は     ①“下降”“降雨”など「下がる;下げる」の意はjiàng。 ②“投降”“降伏”など「降伏する;降伏させる」の意はxiáng     ①“牛角”“角度”“东南角”など「つの;角度;かど」の意はjiǎo。 ②“主角”“跟别人口角”など「役者;配役」「競争する」の意はjué     ①“睡觉”“午觉”など「眠り」の意はjiào。 ②“感觉”“不知不觉”など「感じる;悟る」の意はjué     ①“校正”“校阅”など「比較する;照合する;訂正する」の意はjiào。 ②“学校”“少校”など「学校」「佐官」の意はxiào     ①“把鸭子圈起来”など「(柵で家畜などを)囲う;閉じ込める」の意はjuān。 ②“猪圈”“羊圈”など「家畜小屋」の意はjuàn。 ③“铁圈”“画一个圈”など「輪;丸」「範囲」「囲む;丸を書く」の意はquān     ①“这里落了两个字,应该添上”“他走得慢、落在很远”など「落とす;脱落する;置き忘れる」などの意は。 ②“落泪”“太阳落山了”“落幕”“没落”“名落孙山”“下落”“大权旁落”“落空”“落款”など「落ちる;下がる;没落する」などの意はluò。 ③“落汗”“落价”“落色”などの「落ちる」の意はlào     ①“欢乐”“你乐了什么?”など「楽しい」「好む」「笑う」の意は。 ②“音乐”“乐器”など音楽に関する“”はyuè     ①完成態・出現態の助詞はle。 ②“没完没了”“了解”“受不了”など「完了する」「わかる」,可能を示す意はliǎo。 ③“了望”など「遠く見渡す」の意はliào     ①“咱俩兄弟俩”“给你俩钱”など「二人;二つ」の意はliá。 ②“伎俩(腕前) liǎng     ①“弄堂”“里弄”など「路地」の意はlòng。 ②把事情弄好”“弄手段”など「やる;つくる;もてあそぶ」の意はnòng。     ①“露面”“露马脚”“露馅儿”など()「現れる」の意はlòu。 ②“暴露”“露水”“露地”など「現れる」「露」「露天の」の意は     ①“比率”“效率”など「率;割合」の意は。 ②“率领”“草率”“坦率”など「率いる」「軽率だ」「率直だ」の意はshuài     ①“没有”“没关系”など「無い;未だ」の意はméi。 ②“沉没”“出没”“没收”など「没する;隠れる」の意は     ①“模型”“模仿”など「型;模型」「模倣する」の意は。 ②“模子”“模样”など「型;鋳型;姿かたち」の意は     ①“黏土”“粘液”など「ねばねばしている」の意はnián。 ②“糖粘在牙上了”“粘信封”など「(粘性のある物が)くっつく」「くっつける」の意はzhān     ①“脾气强”“强嘴”など「強情である」の意はjiàng。 ②“强大”“要强”など「強い;優れている」「力ずくである」の意はqiáng。 ③“勉强”“强辩”など「無理やりに」の意はqiǎng     ①“亲兄弟”“亲戚”“定亲”“亲爱”など「肉親;親戚;婚姻」の意はqīn。 ②“亲家”“亲家母”“亲家公”などの意はqìng     ①“红色”“景色”など「色彩;顔色;種類;情景;色欲」の意は。 ②()落色làoshǎi退色”はshǎi     ①“树枝折了”“折本”など「(細長い物が)折れる」「損をする」の意はshé。 ②“折腾(ひっくり返す)zhē。 ③“折断”“曲折”“挫折”“转折”“折磨”など「折る;曲がる;方向を変える」の意はzhé     ①“省略”“省事”など「省く;節約する」「(行政単位の)省」の意はshěng。 ②“反省”“不省人事”など「省みる:悟る」の意はxǐng     ①“识字”“知识”など「知る;覚える」「知識;見識」の意はshí。 ②“标识()博闻强识”など「記憶する」「しるし」,書面語の意はzhì     ①“数不清”“数一数二”など「数える」の意はshǔ。 ②“数字”“数十种”など「数」「いくつか」「運命」の意はshù。 ③“频数”などの「たびたび;しばしば」の意はshuò    宿 ①“住宿”“宿愿”など「泊まる」「年来の」の意は。 ②量詞はxiǔ。 ③“星宿”など「星座;星宿」の意はxiù     () 切削”“削果皮”など「削る;(皮を)むく」の意はxiāo。 ②“削减”“剥削”など①の複合語はxuē     () 流了点”“血淋淋”など単用「血」はxiě。 ②() 血液”“血压”“输血()热血青年”などはxuè     ①“捆扎”“扎裤脚”など「くくる;束ねる」の意は。 ②“扎手”“驻扎”など「突き刺す;駐屯する」の意はzhā。 ③“挣扎(懸命にもがく)扎挣 (どうにか我慢する)zhá     ①“失着”“一着厉害”など「(碁・将棋の)手;策略」の意はzhāo。 ②“着火”“着急”“着凉”“睡着了”など「触れる」「(火や灯りが)つく」,動作結果を示す意はzháo。 ③持続態の助詞はzhe。 ③“着陆”“着手”“着眼”“着重”など「着る;付着する;つける」の意はzhuó   


by damao36 | 2018-01-12 17:43 | 中国語 | Comments(0)

多音多義の漢字(その1)

 中国語の漢字は一字一音節で,その多数が同一音節です。しかし,2つ以上の音節をもつ多音多義の漢字も少数ですがあります。『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)にはこの多音多義の漢字が126語(P.85)挙げられています。多音多義の漢字には発音がまったく異なる漢字声調のみが異なる漢字とがあるので,まずは「発音がまったく異なる漢字」60語を以下にまとめておきます。

発音がまったく異なる漢字

①“剥皮”“剥花生()など「はぐ;むく」の意はbāo。 ②“剥削”“剥夺”など複合語・成語・書面語は     ①“薄薄地”“纸很薄”など薄い」の意はbáo。複合語・成語・書面語は。 ②“薄荷 (ハッカ)のみ    便 ①“方便”“随便”“大便”など「便利である」,排泄物の意はbiàn。 ②“便宜”“大腹便便”など「値が安い」,「でっぷりしている」の意はpián     ①“参加”“参观”“参考”など「参加する;参考にする」の意はcān。 ②“参差不齐”“参错”など「不揃いである」の意はcēn。 ③“参商”“人参” など「二十八宿の一」「朝鮮人参」はshēn    ①“埋藏”“捉迷藏”など「隠す;貯える」の意はcáng。 ②“宝藏”“西藏”など「倉庫」,チベットはzàng     ①“曾经”“未曾”など「かつて」の意はcéng。 ②“曾祖父”“曾孙”など「三世代隔てた親族」はzēng     ①“差别” “差异”“差错”など「違い;へだたり;誤り」の意はchā。 ②()差不多”“还差一个人”“条件很查”など「隔たりる;欠ける;劣る」の意はchà。 ③“差使”“出差”など多くは「派遣する」の意はchāi。 ④“参差不齐”など「不揃いである」の意は     ①“调查”“”など「調べる」の意はchá。 ②“山楂(サンザシ)zhā     ①“长短”“特长”“擅长”など「長い;優れている」の意はcháng。 ②“生长”“成长”“校长”“长辈”など「生(成)長する;長(おさ)」の意はzhǎng     ①“朝廷”“朝东走”など「王朝」「向かう」の意はchāo。 ②“今朝”“一朝有事”など「あさ;日」の意はzhāo     ①“汤匙”など「スプーン」のときはchí。 ②“钥匙(カギ)shi     ①“家畜”“畜生”など名詞「鳥獣類」の意はchù。 ②“畜牧业”“畜养”など動詞「鳥獣を飼う」の意は     ①“传播”“宣传”“传达”“传统”など「伝える」の意はchuán。 ②“自传”“Q正传”など「伝記」の意はzhuàn     ①“大河”“大吃一惊”など「大きい;大いに」の意は。 ②“大夫”(医師)はdài     ①“子弹”“炮弹”など名詞「たま」の意はdàn。 ②“弹钢琴”“弹劾”など「はじく」「正す」などの意はtán 。     ①“取得”“不得吸烟”など「得る;~できる」の意は。 ②“得多少天”“得吃一点”など「必要である;~せねばならぬ」の意はděi。 ③助詞用法はde     ①“的确”など「確かに」の意は。 ②“目的”“有的放矢”など「まと」の意は。 ③助詞用法はde     ①“地球”“土地”など「地球;地面」の意は。 ②助詞用法はde     ①“调查”“调动”など「調査する;移動する」の意はdiào。 ②“调和”“调解”“调戏”など「調和する;ととのえる;挑発する」の意はtiáo     ①“都有”“都来了”など「すべて」の意はdōu。 ②“首都”“都市”など名詞「みやこ;都市」の意は     ①“温度”“程度”“度日”など「(単位)度;度合;過ごす」の意は。 ②“”存度猜度”など「おしはかる」の意はduó     ①“恶心(吐き気をもよおす;嫌悪感を持つ)の意はě。 ②“罪恶”“恶化”“恶劣”“凶恶”など「悪い」の意はè。 ③“可恶”“厌恶”“憎恶”など「憎む」の意は     ①“给你这个”“给火烧掉了”など「与える」,対象・受身の介詞はgěi。 ②“供给”“自给自足”など書面語・複合語は     ①“还有”“他还在工作”など「まだ;さらに」の意はhái。 ②“还礼”など「返す」の意はhuán     ①“行业”“银行”“一行字”など「行列;職業」,量詞の意はháng。 ②“步行”“行动”など「歩く;行く;行う」の意はxíng     ①“和平”“和气”など副詞「仲がよい;穏やか」,介詞・連詞の意は。 ②“随声附和”など和する」の意は。 ③賭博用語の)あがる(和了) 。 ④“合面”など「(粉状のものを)こねる」の意はhuó。 ⑤“和药”“火或水和不到一块”など「(粉状のものを)混ぜ合わせる」の意はhuò ⑥“暖和(あたたかい)huo     ①“桃核”“核心”“核武器”など「(果物の)さね」,中核は。 ②()梨核”“冰核”など語の「さね」は     ①“会议”“机会”“会说中文”など「集まる;会う;理解する」の意はhuì。 ②“会计”(会計)はkuài    


by damao36 | 2018-01-12 17:42 | 中国語 | Comments(0)

四声と平仄

 私はときどき掛軸や色紙に書かれた漢文・漢詩の解読を頼まれることがあります。解読するためにはまずは書かれている文字を明確にしなければなりません。私は書道を本格的にしたことはないので,草書体などの文字の確定には難儀することがしばしばです。『五體字類』などで調べても,わからないこともあり,平仄で文字を推定することもあります。でも,漢詩を作るという趣味もなかったので,漢詩の作法もわかりません。特に韻律です。韻律が分かると不明の語句も推測できるというので,韻律関係,まずは「四声と平仄」について,商務印書館の《现代汉语词典》と白水社の『中国語辞典』,岩波の『広辞苑』,小学館の『大辞泉』で調べてみました。

 现代汉语词典

   【四声】 1. 古汉语声调有平声、上声、去声、入声四类,叫做四声。
           2. 普通话的声调有阴平(读高平调、符号是)、阳平(读高升调、符号是/)、上声(读先降后升的曲折调、符号
               是V)、去声(读降调、符号是\)四类,叫做四声(轻声在外)
              
              

【入声】  古汉语四声的第四音。普通话没有入声,古人声字分别读成阴平(屋、出)、阳平(国、直)、上声(铁、北)、去声(客、绿)
 有些方言有入声,入声字发音一般比较短促,有时还带辅音韵尾


  中国語辞典』(白水社

【入声】 ① 入声(音節語尾が〔p〕〔t〕〔k〕で終わるもので,現代中国語共通語では既に消滅して存在しないが,方言ではなお存在することが多い)。

② 入声(中古漢語の四声の一つで,現代語の平声・上声・去声に混入した)。

広辞苑』(岩波書店

にっ-しょう【入声】 漢字の四声の一つ。仄声に属する。ptkに終わる音声に特有の短促な音調,入声の字は日本の漢字音(旧仮名づかい)ではフ・チ・ツ・ク・キのいずれかに終わる。「一」(イチ)「十」(ジュウ)」などの類。入声は現代中国の北方方言では多く失われて平声・上声・去声と合わさり,南方方言では保存されている。にゅうせい。

大辞泉』(小学館

にっ-しょう【入声】 漢字の四声(しせい)の一。屋・妖(よく)・覚・質・物・月・曷(かつ)・黠(かつ)・屑(せつ)・薬・陌(はく)・錫(しゃく)・職・緝(しゅう)・合・葉・洽(こう)17の類の字に分ける。これに属する語はすべて仄韻(そくいん)の文字で,発音が短く急である。日本語のチ・ツ・ク・キ・ウ(歴史的かなづかいではフ)で終わるもの。


上記の説明から中古漢語の四声と北方方言を主とする現代漢語の四声は異なるということがわかる。どう異なるのかを以下にまとめる。

中古漢語の平声(陰平と陽平)は現代漢語の第1声と第2声に,上声は第3声に,去声はが第4声になり,中古漢語の入声は現代漢語では平声・上声・去声に混入している。ただし,現代漢語では入声の文字を特定できなくなっているが,漢音・呉音をもとにしている日本語の漢字音では入声の文字を特定することができる。つまり,日本語の漢字音で音節末音がフ・チ・ツ・ク・キ(ただし旧かな遣い。現代仮名遣いではチ・ツ・ク・キ・ウになる。)のいずれかに終わるのが入声の文字である。


by damao36 | 2017-11-01 10:48 | 中国語 | Comments(0)

副詞の分類――これでいいのか

 副詞の主な働きは述語動詞の伝える動作や行動,形容詞の性質や状態がどのような条状況下で行われているのかをより具体的な情報として伝える語である。以下はその働きをもとに『中国語文法ワールド』§15副詞P.295)では副詞を1.時間 2.程度 3.範囲限定 4.重複反復 5.方式様態 

6.語気話し手のムード 7.否定禁止 8.疑問」の8項目に分類した。

 初稿段階では上記1~8の分類に従って≪副詞――意味上の分類≫という表にまとめたが,例語をきちんと分類できたという自信が持てず,最終稿ではABC順に例語を挙げるにとどめた。

ところで,近刊の『つたわる中国語文法』(林松濤著 東方書店)を見ると副詞を「1 範囲2 程度3 頻度4 時間5 否定肯定6 様態7 語気」の7項に分けて,とてもわかりやすう説明さえておられた。今後の参考資料として挙げられている例語を私なりに以下の表にまとめてみた。なお,オクラにした私の≪副詞――意味上の分類≫は後日参考資料として掲げる予定である。

             ※ 表内の黒字は『中国語文法』で示した私の副詞の分類です。 

                 表内の黒字は『中国語文法』で示した私の副詞の分類です。

1.範囲   3.範囲限定

1 範囲拡大  也  还  又  再

2 範囲限定  只  只有  光  /仅仅  但  单  

3 総括範囲  都  所有的  一共  一起


2.程度   2.程度

1 感嘆文程度  好  /多么  

2 平叙文程度  特别  比较  很  相当  非常

3 比較の程度  /稍微  得多/多了  再  最///及其/极了


3.頻度   4.重複反復

1 回数の多さ  常常  时常  时不时  有时  偶尔

2 規則性    总是  往往

3 [また]    又  再/再不/再也不  不再/再也不/没再
   还/还不/还没


4.時間   1.時間

1 現状との関係  原来  本来  曾经
   
/从来不/从来没/从来也/从来都/

2 変化との関係  还  已经  刚/刚刚  刚才

3 話し手の気持ち 就  才  

4 継起との関係  /马上//立刻  一直/始终/早晚
   
届时/几时/准时/按时

5 進行を表す   //正在


5. 否定・肯定   7.否定禁止

1 意志と結果       

2 その他の不定副詞    不必  不止  不免  不妨  不曾

                      

3 副詞の“是”        是不是



6.様態   5.方式様態  8.疑問

1 変化を表す     突然  忽然
          
赶忙  连忙  急忙  越  渐  照
2 意識・気持ちを表す 故意  随便  顺便
           不由得  不禁  偷偷  悄悄  别 纷纷


7.語気   6.語気話し手のムード

1 推測殿関係   恐怕  仿佛  好像  似乎

        肯定  一定    说不定  不一定  不见得

2 予想の当たり、外れ  其实  实际上  果然  居然  竟然
    竟  
难怪  怪不得  

3 ラッキー、アンラッキー 正好/刚好/恰好/正巧/不巧
            
幸好/幸亏/还好  亏得/多亏

4 道理との関係  必须/应该  不要/不能 当然/自然 却 难道

5 数量に関する副詞   最多/至少  最不多/差点  千万/万万

6 話し手の心情     //干脆/反正  简直/根本

           到底/究竟/毕竟/不愧为/结果/终于/总算 


 




by damao36 | 2017-09-26 18:12 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑲――介詞構文の<前“不”型>と<後“不”型>

 介詞構文のほとんどは状語として述語の前に来る前置型です。この状語についてはこのブログの前回記事で「状語には①述語の時空間を示す状語時間詞・方位詞・場所詞,それに時空間を示す介詞連語),②述語と関わる人・物・事の働きに関わる状語述語と人・物・事との関連を示す介詞連語),③述語の状態を示す状語副詞や形容詞など)とがある」と書きました。

上記の状語の分類によると,介詞連語は①と②に関わるのですが,介詞連語を用いた介詞構文を否定の副詞“”で否定するとき,大多数は述語の直前ではなく,述語を修飾する状語の介詞連語の直前に置かれます。しかし,介詞連語の前ではなくその後の述語の直前に置かれる型もあります。この2つの介詞構文の否定の型を相原茂氏は著書『読み解く文法』(現代書館)で,<前“”型>と<後“”型>と命名しています。

ところで,拙著『中国語文法ワールド』の§16介詞または§22-2 “把”構文例文を当ってみると,その点に関する解説がほとんどなことに気づきました。介詞構文の否定には<前“”型>と<後“”型>とがあるという視点をも加えておくべきではと反省しております。

 それでは介詞連語の<前“”型>と<後“”型>とはどういうことなのでしょうか。『読み解く文法』の例を用いて私なりに説明しておきます。

   A 跟她说话  彼は彼女と話をしない。彼は彼女と話したがらない。

B 在家啤酒私は家ではビールは飲まない。外でなら飲む。

A’他跟她说话 彼は彼女と話さない。彼は彼女と口も利かない間柄である。

B’我在家啤酒私は家ではビールは飲まない。○○酒なら飲む。

ABの“”は<前“”型>です。この型の“”は状語の介詞連語“跟她”と“在家”,述語または述・賓連語の“说话”と“啤酒”,その両方を否定しています。ABの“”は<後“”型>です。この型の“”は述語または述・賓連語の“说话”と“啤酒”のみを否定しています。ゆえに,意味が少々異なります。

※ B文の述語“说话”はいわゆる構文の離合詞です。辞書等では1語としてお使われているので,とすべきか、とすべきか迷っております。

 

上記のAB両文は<前“”型>にも<後“”型>にもなる文でした。ところが,<前“”型>のみ,あるいは<後“”型>のみの文もあります。以下の例Cが前者で,Dが後者です。

C 跟他一块

  D 离学校

どうしてそんな違いがあるのでしょうか。<前“”型>の文は介詞連語と述語VPまたは)とが一体化して,主語の「主観的な意欲」を述べる動態性の叙述になるが,<後“”型>の文は状語の介詞連語の条件下における主語の「客観的な事実」を述べる静態性の叙述になるからだそうです。

Cの述語“”は動作動詞で,動作動詞は動態性なので「主観的な意欲」を述べることになり, Dの述語“”は形容詞で,形容詞は性質や状態を述べる静態性なので「客観的な事実」を述べることになる,そういうことです。

それではどうしてAB文のように「主観的な意欲」を述べる<前“”型>になったり,「客観的な事実」を述べる<後“”型>になったりできるのでしょうか。それは述語の“”“”は動作動詞ですが,賓語の“”“啤酒”と連なると「『話をする」または『ビールを飲む』行為をしたい」という意欲の表現にもなりますが,「『話をしている」または『ビールを飲んでいる』状態にある」という静態性の客観的な事実の叙述にもなるからです。


 ところで,拙著『文法ワールド』の介詞などの例文には“”以外に,“/没有”の例がいくつか出ています。/没有”も“”同様<前“/没有”型>と<後“/没有”型>があるので,理屈は“”と同じかというと,どうもそうではなさそうなので,はたまた疑問にぶつかてしまいました。






by damao36 | 2017-09-02 09:46 | 中国語 | Comments(0)