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2008年 01月 26日 ( 2 )

体感中国語17―名前の呼びつけ


中国人は人を呼びつけにしても平気です。もちろん呼びつけされても平気でしょう。

文化大革命のころはみんな「毛沢東万歳!」、「毛沢東万歳!」といっていました。

群馬県では「福田康夫万歳!」、「福田康夫万歳!」というのでしょうか。山口県では「安倍晋三万歳!」、「安倍晋三万歳!」といったでしょうか。戦前は私たちも盛んに「天皇陛下万歳!」と唱えました。しかし、だれも裕仁というお名前で万歳を唱えた人はいなかったはずです。


特に戦後は人権意識の過剰からか、たとえ年下でも呼び付けすることには大いに抵抗ができてしまいました。「イチロー ガンバレ!」とか、「ゴジラ、ホームラン!」とかなら平気なのですが。


先月、北京の市場を歩いていたら、私の姓を呼びつける者がいました。振り返ると顔見知りのリーさんでした。

有什么事儿?」といったら、「没什么」といって去っていきました。
by damao36 | 2008-01-26 15:21 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語16―東方紅「中国出了个○○○」


物心ついたころ満州国の崩壊に立ち会った人たち、もうぎりぎりで70歳でしょうが、その人たちが最初に聞いた老八路の歌は「東方紅」ではなかったでしょうか。

歌詞は単純で日本語に直訳したのでは、ちょっと気恥ずかしくて歌えそうもありませんが、曲は陝北民謡から採取したそうで、なかなかの名曲です。そのせいでしょうか、いまはどうか知りませんが、北京放送のコールサインとして使用されていました。

ところで、先日、张艺谋監督の「千里走单骑」(RIDING ALONG FOR THOUSANDS OF MILES)、日本語タイトルは「単騎、千里を走る」となっていて、どうして動詞の後にある名詞が主語になるかわからいということを書きました。

今日散歩していて、ひょっとしたことから、小学生低学年のころに耳にした「東方紅」を思い出し、その中に「中国出了个毛泽东」という歌詞のあることに気づきました。

「そうだ。この文こそ存現文の典型ではないか」――私はそう思ったのでした。


無理に漢文訓読式に「中国毛沢東ヲ出ダサシム」と訓(よ)めないこともないでしょうが、ふつうの日本語なら「毛沢東が中国に現れた」が自然でしょう。

千里」も「中国」もいわゆる場所詞です。その後の動詞、「」と「」は物事の出現や消失に関係のある動詞です。「单骑」と「个毛泽东」、この2つは賓語(目的語)ですが、「意味上の主体」だと説明されています。また、ここの語句はすでに話題となった特定のものではなく、はじめて目にするもの、不特定のものだそうです。多くの場合、なぜか「数量詞+名詞」の形式をとるのだそうです。


存現文、これでいくらか理解できた気分になりましたが、でもやはり最初に位置する語句が気になります。この場所詞、文法成分としては形式上の主語なのでしょうか、それとも状語なのでしょうか。

それに、私、場所詞という呼称、空間詞と呼んだ方が中国語にはふさわしいと感じているのです。みなさんはいかがでしょうか。


≪追記≫
You Tubeに「東方紅」の動画がありました。ご視聴ください。
http://www.youtube.com/watch?v=pSr9Tr2q7VE
by damao36 | 2008-01-26 11:36 | 中国語 | Comments(0)