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体感中国語136―【不…不…】二つの構文 その2 二重否定の構文

【不…不…】の構文は大きく二つの型があり、一つは「不+用言A+不+用言B」の型で、並列・選択型と私は名づけ、これは前回説明しました。もう一つはというと、それは二重否定の構文です。


この二重否定の構文は「不+助動詞+不+動詞」という形式です。並列・選択型と同じく「不A不B」と簡略して示すと、並列・選択型のは動詞か形容詞でしたが、このは助動詞です。

英語の助動詞は態度表明のほかに、疑問・否定文のときや分詞構文のときに付加・補完の働きをしますが、中国語の助動詞はすべて話し手の判断、意志、願望などの態度を表明します。そのときの態度表明の強さを否定の否定という形式で強調したいい方、それが二重否定の表現です。


それでは中国語の助動詞はどれくらいあるのか、まずはおさらいしてみます。以下の15語ほどです。

  当   得   该   敢   会   可   肯   能   想   要   可以   可能   值得   
  应当   应该


参考までにこの15の助動詞を5つグループに分類してみました。

A 能力・許可   会  可  能  可以  (~できる。~してもよい。)
B 当然・必然   当  得  该  要  应当  应该  (~すべきだ。~するはずだ。~ねばならない。)
C 願望・意欲   想  要  敢  肯  (~したい。~するつもりである。)
D 確実さ      会  得  该  要  能  可能  (~かもしれない。ちがいない。)
F 評価       可以  值得  (~する価値がある。)

この中で二重否定構文として私が見かけるのは「得、该、敢、会、可、能」の助動詞でした。それぞれもとの助動詞の意味からニュアンスに違いはありますが、訳としてはたいてい「…せざるを得ない。どうしても…しなければならない」となります。そのニュアンスの違いを私は以下のように理解しました。

不得不~  周囲の状況からやむを得ずそうせざるを得ない。
不该不~  当然そうすべきことであるから、そうせざるを得ない。
不会不~  他のことは考えられないので、そうせざるを得ない。
不可不~  許されることではないので、そうせざるを得ない。
不能不~  条件が整わないので、そうせざるを得ない。
不敢不~  積極的にやる勇気がないので、そうせざるを得ない。


それでは問題です。

他人の家にお邪魔してかなり時間が経ったので、帰ることにします。そのときに「もう遅いので失礼します」を中国語でいおうと思います。
  时间不早了, 我走了。  It’s getting late. I’m afraid I have to leave now.

友達同士なら上のようにいってもいいのですが、そうでない場合はかなりぶっきらぼうにも聞こえます。何といいなおしたらいいのでしょうか。

「残念ですが、もうお暇する時間になってしまいました」という気持ちを出すためには、ここは二重否定の構文である「不得不」を使って、「时间不早了,我不得不走了」といった方がいいのではないでしょうか。


この他に「」と形容詞や副詞、連語との組み合わせによる二重否定の文も見られました。

不好不~   明天的会是由他开的、我们不好不参加一下子。 (明日の会は彼が開くのだから、我々としても
                                           行かないと都合が悪い。)
不无~    与她不无关系。 (彼女と関係がないわけではない。少しは彼女とかかわりがある。)
无不~    大家无不为之感动。 (みんなこれに感動しないものはなかった。)

莫不~    莫不大笑。 (みな大笑いした。) 
         莫不应有尽有。 (あるべきもので,ないものはない(何でもある)
         莫不争先购买。 (われ先に買わないものはない。)
非~不可   非他不可。  (彼でなければいけない。)
         他很有能力非成就不可。 (彼は非常に有能だから成功するにきまっている。
         非看不可。  (是非見なければならない。)
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by damao36 | 2009-02-03 16:42 | 中国語 | Comments(0)
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