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体感中国語123―疑問語疑問文(1)

文章を書くときに落としてはならない要素として5W1Hというのがあるということは、すでに体感115で述べました。日本語の「だれが いつ  どこで  なにを  どのように ○○するのか なぜなら」の6つの要素のことで、この要素に該当する英単語「who、when、where、what、how 、why 」の頭文字を並べたものです。

その5W1Hを中国語の語順で再掲します。
(主語)  (状                      語)  (述  語) (補  語)  (賓  語)
谁  什么时候  (在)哪儿 <怎么>    <怎样>  什么?       为什么?
             哪里   怎么              什么+N?       怎么?
                   怎么样      怎么样    哪
                   怎样               啥
                   多(多么)     多~    谁
                              多少    哪儿
                                     几

だれが   いつ        どこで     どのように    ○○する    どのように    なにを      なぜなら
who  when    where    <how>       <how>   what     why ?


上の表を見て、まず感じる素朴な疑問です。

それは時に関する疑問語「いつ」という表現、私はとっても重要な単語だと思うのですが、どうして中国語は1語でないのかということです。「什么・时候」と2語からなっているのかということです。

答えは私にはわからないのですが、古典語だと「何刻」「何時」「何日」「何年」と具体的な時・日・年をいういい方なので、より抽象的ないい方は昔から中国人はしなかった、だからでしょうか。

ところで、相原茂氏らの『Why?』を見ると、疑問詞にまるごと型分析型があると書かれていました(p118)。

まるごと型は「谁、哪儿、怎么、什么」などで、分析型は「什么时候、为什么」などです。

このまるごと型は分析型に言い換えることもできるということで、「谁≒什么・人、哪儿≒什么・地方、怎么≒为・什么」などが挙げられ、この2つはほぼ同じ意味だが用法に違いもあると述べられていました。

例えば「你是谁?」と同じだと思って「你是什么人?」と尋ねたら、「あんた、何モノダ!」というニュアンスになり、大変失礼になるのだそうです。「あんた、彼女ノ何ナノサ!」という流行語、あったような気がしますが、その訳は「你是他的什么人?」なのだそうです。


次なる疑問は「什么・时候」、「为・什么」は分析型、つまり連語と考えて納得なのですが、あとの「谁、哪儿、怎么、怎么样、什么、多、多么、多少、几」の品詞はなにかということです。 (「怎么・样」」も分析型かと思ったのですが、これはたいていの辞書が1語にとっています。)

辞書では「谁、哪儿、怎么、怎么样、怎样、什么、多少、几」は代詞、「」は副詞と形容詞、「多么」は副詞となっていましたが、それでいいのだろうかということです。 (代詞を指示詞としている辞書、同じ語を代詞の場合と指示詞の場合があるとしている辞書もあります。面倒だから代詞と指示詞、区別しませんが、どこかちがうのでしょうか。)

谁、哪儿、什么」は不特定な人または物を指す代名詞で、「多少、几」は不特定な数量を指す形容詞、「怎么、怎么样、怎样」は未知の性状・方法・程度を問う副詞、そんなふうに理解したらいけないのでしょうか。
by damao36 | 2008-12-12 12:13 | 中国語 | Comments(0)
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