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体感中国語109比較文 「比」は介詞なのか動詞なのか

中国語比較文の代表的な構造は以下のようになっています。

A   比 B  C
(主語)   (状     語)   (述語)

」のところに「」がくることがあり、そのときは「有B那么C」に、「」がくるときは「跟B一样C」という形式になります。否定するときは「」、「」の場合は「」または「」を、「」の場合は「」を、「」、「」、「」の直前につけます。


比B」、「有B那么」、「跟B一样」の部分、「比」と「」は介詞(前置詞)ととって介詞構文ととり、述語がある状況・条件下にあることを示す状語ととっていいのでしょう。したがってこの構文はαになります。

しかし、「」はどうなのでしょうか。

」にはどの字書を見ても介詞という用法はないので、動詞ととるしかなく、そうするといわゆる“有”構文の一種とみなすのでしょう。そうすると述語が2つある連動文、SVOV’の構文になります。(V’は述語が動詞だけでない形容詞もあるということを示す記号です。)


でも、考えてみると、もともと「」は「比べる」、「」は「後を付ける/接近している」という動詞なのですから、「A比BC」文は「Aは くらべた Bと (そしたら)Cである」、「A有B那么C」は「Aは ある B あのように Cである」になるのですから、結局は「A跟B一样C」の「Aは 接している Bに 限りなく近く Cである」という構造といずれも基本的には同じということになるのではないでしょうか。


あえて私なりの結論をいうと、いずれも中国語の特色の1つである“述語2つ文”(VV’構造)とみてもかまわないということです。


それにしても使役文の「叫、让、使、请」は動詞と認められているのに、受身文の「被、叫、让、给」は同じ構造の文に思われるのに、どうして介詞なのでしょうか。同じように、比較文の「」は介詞でいい気がなんとなくするのですが、「」は動詞でもいいのではないのか、そんな疑問が消えないのです。


中国語の介詞と動詞の区別、どうつけたらいいのでしょうか。


≪つぶやき≫
介詞のほとんどが動詞からの借用でしょう。この介詞構文、英語の前置詞構文と違って、中国語は全部が状語(日本語の連用修飾語、英語の副詞句・節)になるようですね。

同じ状語でも時間語・空間語の場合、副詞の場合とこの介詞構文の場合とで、それぞれ違いがあり、特に介詞構文は違いが大きいのではないでしょうか。例えば否定文のときに否定語「」などは介詞構文の前にきます。ということは、状語に数えるこの介詞構文は実は述語の一部とすべきなのではないのか、と思ったりします。

英語に前置詞というのがあるから、中国語にもあるということで介詞なる品詞をたてているだけで、助動詞が英語でも中国語でも動詞の一種になっているように、本当は介詞も動詞の介詞的用法に過ぎない、そう考えてはいけないでしょうか。つまり、介詞構文は状語ではなく、“述語2つ文”(VV’構造)の前半と見る、そうした見方の方がわかりやすい、思いつきですですが、ふとそんな気がしたりしています。
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by damao36 | 2008-10-25 11:52 | 中国語 | Comments(0)
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