<< 体感80―テンスとアスペクト(... 体感中国語105―形容詞述語文... >>

体感中国語84ー副詞とはなんぞや

中国語は「だれが/何が+いつ・どこで+~する+何を」の語順で、文法成分では「主語+状語+述語+賓語」ということになるということを、体感77で書きました。

今日は英語の動詞チャンク(chunk 大きな塊)は「助動詞+middle副詞+動詞」だという田中茂範さんの説(『文法がわかれば英語は分かる!』)に倣って、中国語の副詞チャンクと述語・動詞チャンクをまずは以下のように想定してみたのですが、行き詰っております。

<状語チャンク> 時間詞+場所詞+副詞+介詞構文
<動詞チャンク> 副詞+助動詞動詞動態助詞+補語+語気助詞


問題は状語の副詞のところなのです。副詞には否定の副詞「」、「)」、「」などをはじめ、程度範囲頻度時間様態語気といろいろな意味をもつ語があり、動詞を限定するのですから当然動詞チャンクに入れなければならないと思うのです。

しかし、介詞構文をもつ語の否定文は否定の副詞は介詞構文の前にくるということもあるので、副詞+介詞構文をも動詞チャンクに入れるべきではないのかと思われてきたのです。そうすると中国語の状語チャンクは時間詞+場所詞だけとなり、果たしてそれだけで中国語の状語(副詞)チャンクはいいものなのか、といま迷っているのです。


ところで、中国語の「今天」とか「明天」とかいう時間詞、日本語もそうなのですが、辞書には名詞とだけしか書いていません。

それなのに英語ではtodaytomorrowももちろん名詞の用法も有りますが、副詞としての用法もあると書かれています。例えば「It’ s nice today」(今日は天気がいい)という文が副詞の例文として挙げられています。


また、『Why?にこたえるはじめての 中国語の文法書』(相原茂 他著 同学社)を見てみたら、状語のところに一部の単音節性質形容詞の語例として「」と「」、二音節性質形容詞として「完全同意」と「清楚地写了」、状態形容詞として「热热闹闹(地)过日子」、「静悄悄(地)坐着」という例が出ており、中国語の形容詞は動詞も修飾限定するのかとびっくりしました。もしそうなら、上記のチャンク表に副詞と並べて形容詞も付記しないといけないことになります。(私としては下線部の語は副詞とした方がスッキリするのですが。)

そういえば日本語形容詞も連用形というのがあって、形容詞は動詞も修飾するみたいです。副詞は動詞しか修飾限定しないと思い込んでいたのは、英文法の影響なのでしょうか。

改めて「中国語や日本語の副詞とはなんぞや」、「形容詞と副詞の違いはいづこにありや」と問い直さなくてはならないみたいです。


≪追記≫
ホンコンで買った『牛津精選 英漢・漢英詞典』(商務印書館)という小辞書を愛用しているのですが、それを引いて見てみたら、「快」も「慢」も「完全」も副詞という項がありました。改めて日本の中国語辞書を引いてみたら、中型辞書にはたいてい副詞の項がありありました。「動詞を修飾・限定するのは副詞」という今までの考えていいのではないでしょうか。
[PR]
by damao36 | 2008-10-19 18:01 | 中国語 | Comments(0)
<< 体感80―テンスとアスペクト(... 体感中国語105―形容詞述語文... >>