<< 体感中国語98―もう一つの連動文 体感中国語96―日英中の敬語表現 >>

体感中国語97―連動文、そして兼語文

単文なのに動詞が2回(ときにはそれ以上)でてくる文があり、その一つ連動文については体感92でいちおう触れましたが、もう一度その連動文を整理し、その文構造がどのようなものであるかを示しておきます。

  S +1 + O12 + O2
  我     飞机  去  上海 出差。
  (主 語) (動 詞)    (賓   語)   (動 詞)   (賓         語)

おわかりのように2つの節からなっていて、前節のVOと後節VOの主語は同一で、対等・並列、原因・結果、目的、手段・方法、仮定の関係でつながっています。例文で説明すると「私は飛行機に乗った。そんなことをしてどうしたのかというと東京に出張した」という関係で、文法的にはいちおう手段・方法の関係でつながるということになるのでしょうか。

このような連動文を語順にしたがって理解するとしたら、以下のような発想で考えるとわかりいいのではないかと、体感92では以下のように説明しました。

「SがVした。でも、Sがどうしてそのようなことをしたのかはまだわからない。つづけて後を読むとわかった。それでどうしたのか(目的)。/だからどうなのか(原因・結果)。/そしてどうしたのか(手段・方法)。/それならどうだというのか(仮定)。/……ということなのだ、とわかった。」


ところで、これとよく似た構文で兼語文というのがあります。その構造は一見すると連動文と同じように見えます。

  S +1 + O12 + O2
  我  让   他   去  上海 出差。
  (主 語) (動 詞)   (賓   語)    (動 詞)   (賓         語)

でも、この種の文は以下のように構造をとらえるのが正しいでしょう。

  1 1 + O1
         S22 + O2


  我   让    他
        (他)     上海 出差。

  (主 語) (動 詞)   (賓   語)
                  (主語) (動 詞)   (賓         語) 



つまり、「」は「」の賓語ではありますが、2番目の動詞「」の主語なのです。この「」は賓語と主語を兼ねている、だから兼語文と呼ばれているのです。

こうして見ると連動文の例文の「 飞机」は英語なら副詞節のα部分で、兼語文の「 上海出差」は名詞節の目的語になるところなのでしょうか。なお、この兼語文は「」、「」、「使」、「」といった使役文、請願文の文型になりますので、V1の多くは「」、「」、「使」、「」がくることになります。

連動文にならって兼語文の発想を語順にしたがって述べるとしたこうなるのではないでしょうか。

「S1がO1をV1した。なにをV1したかは、後文でわかり、それはO1がO2をV2することである。なお、V1は多くの場合<させた>、<お願いした>である。」

上の文ではわかりにくいので、例文で説明します。

「私が彼をさせた。何をさせたのかというと、それは彼が上海出張に行くことです。」(私は彼を上海出張に行かせた。)
[PR]
by damao36 | 2008-10-06 11:06 | 中国語 | Comments(0)
<< 体感中国語98―もう一つの連動文 体感中国語96―日英中の敬語表現 >>