<< チャン監督、オリンピック開会式... NHK「激流中国 チベット 聖... >>

NHK「激流中国 富人と農民工」を見て 

前回NHK「激流中国 チベット 聖地に富を求めて」をYou Tubeからアップし、≪追記≫として「富人と農民工」をも添付しておきました。しかし、中国指導者の最大の課題は13億の民をいかに食べさせるかであり、そのために「先に富める者から富む」政策がとられ、今はそこから生じた経済格差の解消に相違ないと感じ、この「富人と農民工」、考えさせる番組だと思うので、改めてアップすることにしました。

昨年4月1日の放送だったとのことですが、私はネットではじめて知りました。まだな方、まずはご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ZgMSDCeGJIQ


「1日に1億円を稼ぎ出す」、「いま中国では1年に100人を超す億万長者が生まれている」という富裕層が存在する一方で、春節のときしか親子がいっしょに暮らせない多数の農民工が存在している、それが今の中国の大きな矛盾なのでしょう。


私がこの番組で泣かされたのは、「我的理想」という題で書かされた作文を読む場面でした。どの子も「パパ、ママ」のことを思い、女の子が涙声になって読むと、他の子どもたちも泣き出してしまう、その場面です。あの子どもたち、決して演技でも、やらせでもないはずです。あの子達の思いに、泣けてしまいました。



見終わっての感想、さらに3つ挙げておきます。

まず、あの農民工たち、いまは仕事にありつけない日があり、仕事の奪い合いの状況だと語っていました。もしそうなら、オリンピックが終わったあとは、さらに厳しくなるのではないでしょうか。そのときはどうなるのでしょうか。

今回の北京オリンピックは中国の国威発揚の場だとよくいわれます。しかし、果たしてそれが一番なのでしょうか。経済効果、貧しい地域の人たちに出稼ぎの場を与える、そういう実質的な意味の方がもっと大きかったのではではないでしょうか。先進国なら国威発揚の余裕もあるでしょうが、後進国にそんな見えをはるゆとりがあるでしょうか。


二つ目は、あの農民工たち、わりとふっくらしているということです。戦後の私たちのように栄養不良には見えませんでした。子どもたちも1日2食で、おかずは漬物という割には、やはりふつくらし、戦前のシナ人やマン人のように襟首も垢でまっ黒、寝る前にはまずは衣服のシラミを爪が赤くなるほど殲滅する、そんなふうには見えませんでした。

農民工の出稼ぎの理由ですが、1人は娘を上級学校に進学させるため、もう1人は子どもの腕の骨折手術のためでした。けっして食べるためだけはありませんでした。食べるだけなら、今の中国、地方でも何とかなるのでしょうか。食べることだけは、みんなしっかり食べているのでしょうか。


3つ目です。それは今回のチベット騒乱を契機に、あの億万長者たち、中国社会の勝ち組の人たち、このような格差社会では自分も危ないと気づき、何千万円もの高級車を買うほどお金が余っているのですから、そうしたお金を進んで供出するようにしたらどうか、ということでした。でなければもともこもない、そこに果たして気づくかどうか、でしょう。



なお、この番組に中国語の字幕をつけて、You Tubeにアップしたのは、NHKなのでしょうか。

どうも違うように思えます。番組の最後に法輪功・大紀元の反中共CMみたいなのが付いていたりします。中国でYou Tube自由に見られるのかわかりませんが、中国の現実のひどさをそこに住む人たちに知ってもらいたい、そういう意図でアップしている、そういう感じでした。

                                (“国境なきブロガー”自称初代代表 ネズミ)
[PR]
by damao36 | 2008-04-26 14:21 | 中国語 | Comments(0)
<< チャン監督、オリンピック開会式... NHK「激流中国 チベット 聖... >>