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NHK「激流中国 チベット 聖地に富を求めて」

4月10日サンフランシスコでの聖火リレーのときの「とくダネ!」で、キャスターの小倉智昭さん、こんなことをおっしゃっていました。
http://www.youtube.com/watch?v=G5aRgTkPuro
「チベット地域はチベット民族のものだし、だれが考えたって、中国の一部と認める人はいないのでは①。チベット民族は言葉を奪われ②、名前を変えられ③、結婚問題にしたって、中国男性とチベット女性の結婚は認められるけれど、チベット女性と中国男性との結婚は認められない⑤」云々。

小倉さん、別にこうした問題の専門家ではないのですから、不正確なのは仕様がないのでしょうが、おそらくこうした認識が一般日本人の認識なのではないのでしょうか。

ダライラマ十四世も独立とは言わず、高度な自治をといっています。「チベットに自由を!」という声は大きいですが、「独立」を求めているのは過激派のチベット独立派青年会議とその支援者たちでしょう。国際法からは中国がチベットを自分の領土と主張することは違法ではないはずです。だから、どこの国も「ダライラマ十四世と直接話し合いを」といっても、「侵略はやめよ。独立を認めよ」とは、福田首相はもとより、ブッシュ大統領もサルコジ大統領もいわないのです。

②と③なのですが、本当でしょうか。かつての日本が朝鮮半島や台湾で行ったことと混同しているのではないでしょうか。④についてはわかりませんが、そんな法律でもあるというのでしょうか。

ところで、NHKのスペシャル番組「激流中国」で、チベット問題を放映しているのを見て、漢族の傲慢な態度に、これで大丈夫かと思ったことがあり、もう一度その番組を見たいと思っていたところ、You Tubeに「チベット 聖地に富を求めて」としてアップされていました。

まずはご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=iP_pixSRozM


漢族のホテル経営者がホテルのロビーに仏像などを集めてチベット文化の博物館代わりにしている。ゆくゆくはお坊さんの読経の様子をショウーに見立てて、観光客に見てもらおうと企画する。従業員の給料を突然ABCと3段階に勤務評定し、Cに評定された人は月2万円だったのを1万2千円にしてしまう。なんとも強引なやり方で、びっくりです。

でも、です。こんなところを平気で撮影させるというのは、ある意味、見上げたものです。 このやり手の経営者、いまごろどのように反省しているのでしょうか。 (この「激流中国」シリーズ、どの番組もいつもびっくりというか、考えさせられるものばかりです。)

宗教の自由もないと言われると、私はすぐ江戸時代の隠れ切支丹や隠れ念仏を思い出し、チベットの人たちもチベット仏教をあのように隠れて信仰しているのかと思ってしまうのですが、この映像や以前に見た「中国鉄道大紀行」など、チベットの人たちは白昼堂々と五体投地をしています。ダライラマ十四世は中国から見たら反体制派の象徴ですから、体制側はその写真を飾るのを禁止するのはある意味当然でしょう。

このチベット問題、欧米先進国の、なんとかここで強大国になりつある中国を一気に崩壊させたいと願っている人たちが、チベット問題は宗教の自由と人権の問題だとことさらに強調し、そうした人たちの願望と国内にいるチベット族の不満、主として大量に移住してくる成り金漢族への不満・反感、その二つが結びついて、オリンピック開催のこの時期に暴発した、あるいは暴発させた、それが真相に近いのでは、近ごろ私はそのように思うのです。


≪蛇足≫
激流中国 富人と農民工」、この番組も中国社会の経済格差の深刻さ、考えさせられます。子どもたちの姿に、私は泣けてくるのです。
http://www.youtube.com/watch?v=ZgMSDCeGJIQ
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by damao36 | 2008-04-24 10:19 | 中国語 | Comments(0)
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