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体感中国語42―「到~去」の「到」は動詞か介詞か

「体感中国語」39で取り上げた例文「我送您到宾馆去」(ホテルまでお連れしましょう)は動詞が3つあるので、連動文の一種の「S+V+O+V+O+V」文型と仮定したのでしたが、中国語には方向を示す””  ””  ””  ””といった動詞が他の動詞の後にくっついて方向補語になるという説明にぶつかりました。

この方向補語には「一般動詞方向動詞」という単純方向補語と「一般動詞場所を示す語(賓語)+方向動詞」となる複合方向補語とがあるとのことです。

この「到宾馆去」はまさに複合方向補語の形式にぴったりではないでしょうか。そこでこの「到宾馆去」は動詞「」という動作、「送る」という行為の補足説明だと理解しました。

つまり、この例文の主文は「我送您」で、この文は「私はあなたをお送りします」ということを伝えるものです。その「送る」という動作・行為を具体的に「着く ホテル 行く」、つまり「ホテルに着くように送って行く」と補語という成分で補足をしているのです。

到宾馆去」を「」の補語ととりましたので、この文の文型は「S+V+O+C」となります。「体感中国語22」で示した中国語文型12の中の動詞文第6番目の文型です。私はそのように理解したのでした。


ところが、方向動詞「」とペアを組む「到~去」の「」なのですが、私がもっている何冊かの辞書には動詞として示されていましたので、動詞と考えたのでしたが、でも、こんな例があり、ここの「」は介詞(前置詞)とした方がいいのではないか、という疑問に悩みました。

展覧会はいつからいつまでの予定ですか。
展览会几号开几号?
What are the dates of the exhibition? 

「いつから」の「~から」は「」、これはどの辞書も介詞です。「いつまで」の「~まで」の「」、私の辞書には動詞しかありません。ところが、白水社の辞書には介詞というのが出ていました。

どうも中国語の介詞は動詞との境界が不安定のようです。中国語の介詞はほとんど動詞からの転用組みだからなのでしょうか。


さて、この「」を介詞と考えたら、この文型はどうなるのでしょうか。

我 送  您  到 宾馆 去。
(主語)(動詞)(目的語) (状     語) (補語)

」のついた介詞(前置詞)句構文は「」の「状語(連用修飾語)」でしょう。「状語」は修飾語ですから、文の構成要素からははずれます。したがって、状語は省略です。「」は「」の動作の方向を示すための補語です。

するとこの文は「S+V+O+C」の文型になり、結果はやっぱり前と同じでした。(はじめ、動詞が3つもある連・連動文?とびっくりしたのでしたが、もしこれだと英語の第5文型と同じですね。)


それにしてもこの文の「」、動詞なのでしょうか、介詞なのでしょうか。中国語はそんなこと、どちらでもいいのでしょうか。
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by damao36 | 2008-02-12 16:06 | 中国語 | Comments(0)
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