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体感中国語30―短くいえるからいいとは限らない


80年代に中国でも流行した千昌夫の「北国の春」、中国語の歌詞を教わったときに感じたことなんですが、「コトバというものは短くいえることが必ずしもいいことは限らない」ということでした。

この歌の出だし、日本語は、「しらかば あおぞら みなみかぜ(白樺 青空 南風)」、とゆったりとうたえるのですが、これを中国語では「tingting baihua youyou bikong weiwei nan lai feng  亭亭白桦 悠悠碧空 微微南来风」とかなり忙しく歌うので、どうして「baihua bikong nan lai feng  白桦 碧空 南来风 」と余計な形容詞などはやめて、歌えないものかと思ったものでした。

私が中国語ネイティブでないからなのでしょうが、どうも中国語の歌はやさしいこともむずかしくいっているような感じがするのです。


よく中国語は同じ1分間でも日本語で送れる情報量の3割は多いと聞きますし、実際活字による日中対訳文をみると、同じ大きさの活字にしたら、日本語は3分の1くらいオーバーしてしまうようです。(でも、書くとなると、中国語は漢字ばかりだから、きっと日本語の方が画数がすくなく、早く書けるのではないでしょうか。)

中国語は音節数が日本語の13倍の1300もあり、それだけ多くの事物や動作を1音節で表現できるということを昨日は書きました。そのせいで、日本語よりも多くの情報を伝達できることになるのでしょうが、でも、コトバというものは、早くたくさん送れればいいとは限らない、今日はそんなことを考えました。
by damao36 | 2008-02-03 18:16 | 中国語 | Comments(0)
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