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体感中国語23―中国語に「遠い眼差し」はあるのか


”ハートで感じる英語塾”の大西泰斗先生は「英語の過去形は『遠く離れた』を表す形です。ですから、過去形が出てきたら、私たちも遠くを見つめる感覚になりましょう。」というようなことをおしゃって、受講生に「遠くを見つめる眼差し」をさせられました。

さて、わが日本語と中国語はどうなのでしょうか。どうもこの東アジアの日本語と中国語、この感覚が欠けているみたいに感じるのです。


日本語には過去の助動詞というのがあります。特に古語の「き」と「けり」は、高校で「一方は直接体験の過去、もう一方は間接体験の過去」と説明され、昔の日本人はとっても繊細だったんだなあと感心した記憶があります。いまは過去の助動詞といったら「た」だけ。でもこの語は完了との掛け持ちで、過去のことは完了したこと、完了したことは過去のこと、だったらどっちでもいいのか、と思ってしまうのです。


中国語はどうでしょうか。

中国語には3つのアスペクト助詞(中国語は動態助詞)「」、「」、「」がありますが、多くの文法書は「」は完了変化結果、「」は経験と説明されていて、過去という用語を微妙に避けているようにかんぐられます。


「私は行きました」という意味を中国語でいうとしたら、「我去了」、「我去过」、どっちでもいいのでしょうか。「」は「」という行為を終わらせているということ、「」は「」という行為を経験しているということ。私には結局、おんなじことだと感じるです。


ところで、英語ではなんというのでしょうか。「I went to there.」、「I had gone to there.」でよろしいでしょうか。目的語、いわなくてもよろしいでしょうか。


「遠くを見つめる眼差し」をするためには、どうしたって見つめる対象、目的語は必要になる、そうなのでしょうか。
by damao36 | 2008-01-29 12:31 | 中国語 | Comments(0)
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