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体感中国語8―「是」の後の名詞はどうして目的語なの


前々回、私は最後にこういいました。

」と「」とこの「」、いくら文法的説明を聞いても私には理解しがたいのです。

」と「」については疑問の1例を、すでに述べましたので、「」についてはまだなので、今日はそのことについて述べます。

 日本語   私は日本人です。

   中国語   我是日本人

   英  語   I am a Japanese.


日本語は動詞のない名詞述語文ですが、中国語と英語は動詞述語文です。

日本語の「です」は学校文法では「助動詞ですが、近ごろは、外国語教育としての日本語文法書をみると、「判定詞」という新しい品詞名になっていたりします。

中国語の「」、英語の「am」は動詞です。

英語の「am」はいわゆるbe動詞です。「be動詞+名詞(補語)」は英語の第2文型のSVC、つまり「主語+動詞+補語」の構造です。英語の補語というのは主語または目的語の補足をする語で、この文例だとS=C、「I =a Japanese」という式が成り立ちます。

英語のこの式、「I =a Japanese」はなにも英語だけではありません。日本語だって、「私=日本人」の意味だし、中国語だって、「日本人」なのです。



ところで、文法的にいうと、日本語の「日本人」は述語文節の一部になります。英語の「a Japanese」は補語になります。ここまでは理解できます。しかし、中国語です。

中国語の一般的な文法書は、「是」の問題にはあんまり触れていないのでよくわからないのですが、この文の「日本人」は補語ではなく、目的語にとっているみたいなのです。
 
中国語にも補語という文法成分がありますが、英語の補語が主語または目的語の補足をする語であるのとは違って、中国語の補語は述語動詞や形容詞を補足する文法成分を指すようです。だからでしょうが、それでもやはり「是(それは○○である)」の○○を目的語と称するのは許せない、そんな疑問をいつも抱いてしまうのです。
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by damao36 | 2008-01-20 20:31 | 中国語 | Comments(0)
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