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これでいいのか④――主述賓語の内界表出文

 拙著『日英中 三方攻読 中国語文法ワールドP.458§23-4 主述賓語の内界表出文で、以下の例を挙げて、このような主述賓語の文、111(=S2V2O2)内界表出文(略称内界文)と勝手に命名しました。

内界表出文の構造≫       は人が心の中で認識する述語動詞下線部が大賓語。

1 1  1 (=S2V2O2)  ……111(=S2V2O2)

A     应该 Wǒ kàn nǐ yīnggāi qù nàr

I think (that) you must go there.君はあそこへ行くべきだと思う

1 1  1(=S2V2C)   ……111(=S2V2C)

B 事实 证明 Shìshí zhèngmíng tā shì duì.

Fact proved that he was right.事実は彼が正しいと証明している

                     文型は他に111(=S2V2)文もある。


 この例文Aは主語が人称代詞で,Bは主語が一般名詞です。人称代詞が主語のA文はその人の心中の“つぶやき”が原型なので,従来心中文と呼んでいました。しかし,同じ主述賓語文でもB文のように一般名詞が主語の場合は“つぶやき”ととるには違和感があり、どうしたものかと思案した結果、内界表出文ならAB両文の表現内容を示せるのではと判断したのでした。

この文型の述語動詞はA文は心理活動動詞、Bは言語活動動詞が主になるようです。「心理または言語活動は外界からは窺い知ることのできない内界(人の心の中)の世界を表す語彙である。ゆえに,このような動詞を用いた文を内界表出文と呼ぶことにする」、そう考えたのですが、果たしてそれでいいのかでしょうか。100パーセントの自信はありません。

なお,「文型は他に111(=S2V2)文もある」と注記していますが、正確には常に大賓語をとる111(=S2V2O2)文、11(=S2V2C)文、または11(=S2V2)とは限らず、心理または言語活動動詞を用いた文なら、型や型もあるのではないでしょうか。とすると、表題の主述賓語の内界表出文心理・言語活動動詞の内界表出文とすべきなのでしょうか。
   ※ 《现汉》には“外界”(1 某个物体以外的空间。2 某个集体以外的社会)という語は登録され
     ているが、“内界”はない。しかし、『大辞泉』には以下のように説明されている。
      外界:2 哲学で、意識から独立してその外部に存在するすべてのもの。客観的実在の世界。
      内界:2 哲学で、意識の内部のすべての事象。意識の内面的世界。
       



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by damao36 | 2017-07-29 10:10 | 中国語 | Comments(0)
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