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体感中国語155―能動文、受動・使役文、状態文、心中文、問答文

 文というものの述語部分を日本語で考えてみると、「~する」、「~される」、「~させる」、「~である」、「~と思う」、「~か」という6つのパターンになるのではないでしょうか。

 この5つの述語表現はそのまま文表現にも通じる、あくまでも目安なのですが、文を考えるとき、この文はどの述語表現の文なのかと考えることも、意味があるのではないでしょうか。

 そこで、この5つの述語表現を持った文を、以下のように名づけてみました。

1 能動文(行為・動作を述べる文)
2 受動・使役文(行為・動作を受ける、あるいはさせる文)
3 状態文(人・物・事の存在や状態を述べる文)
4 心中文(感想や知覚、判断などこころの中を述べる文)
5 問答文(相手の行為や状態を尋ね、あるいは答える文)

 1~4は表現の内容にもとづき、5は形態による分類です。実際にはこの5つでカバーできない文にも遭遇したり、どっちにも解釈できる文があるでしょうが、私はまずはこの5つの視点からも文を眺めてみたいと思っています。

 そもそも、どうしてこのような5つの述語表現、文表現になるのかと考えると、1~4は文の中心で、述語の核である動詞と形容詞のはたらきの違いにあるからです。


 動詞というものは大きくは行為(連続する動作)や動作を述べたり、そうした動作を受けることを述べる動作動詞と、人・物・事の存在や状態を述べる状態動詞、それに私たち人間の思いや感じたこと、判断や好悪を述べる知覚、判断・感情動詞とがあるからです。形容詞は動作を述べるはたらきはありませんが、人・物・事の存在や状態、それに感情を述べる役割があります。

 5は1~4とはカテゴリーが違っていて、1~4の述語表現を用いて、相手に問いかけるというものです。ですから、ひょっとして5は省いてもいいかもしれません。



 それでは1~5をもうすこし説明してみることにします。

 この5つの中で、1の能動文、2の受動・使役文はよく認知されていますから、説明は不要でしょう。「受動」を「受身」としてもいいのですが、「使役」が音読ですから、音読の漢字語に統一しました。

 3の状態文、これも動詞の中の状態動詞(あるいるなど)と形容詞を考えれば理解できます。

 5の問答文も疑問文のことですから、問題ありません。どうして疑問文としなかったのですか、と聞かれたら、なんとなくなのですが、外国語の場合はその答えの方も学習しておく必要があるのではと思っているからです。

 なお、この問答文、述語が動作動詞か状態動詞か、状態形容詞かによって、能動問答文状態問答文がある、というふうに2つに分類できそうです。


 難問は4の心中文です。これは私の造語で、 「シンジュウ」と読まずに、「シンチュウ」と読んでください。

 日本語の基本的な語句としては「~と思う」を挙げておりますが、「~と感じる」、「~と判断する」、「~と願っている」を挙げておいてもいいことでしょう。

 要するにこの語句が受ける内容は現実世界での出来事ではなく、人の心の中にある世界なのです。心の中での感想、知覚、判断、認知、願望などです。ですから、感想文、知覚文、判断文、認知文、請願文、自感文……などと考えましたが、いずれもピッタリせず、結局、「主体者の心の中にわきおこる心理や感情、判断」だから、素直に心中文でいいと考えたのでした。


 それでは能動文受動・使役文状態文心中文問答文の日本語、英語、中国語の例文を挙げておこうと思いましたが、面倒になりなりましたので、各自お考えください。
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by damao36 | 2009-10-01 11:42 | 中国語 | Comments(0)
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