これでいいのか⑩——助詞の分類

文法用語、スペースの関係もあってその定義は読者が”忖度”しないといけないことが多いようです。前回ブログ記事の一般名詞と普通名詞の違いの誤認、そのような例は私のようなキャリア不足の者にはよく起こることに相違ありません。今回は私の助詞の分類(『文法ワールド』P.336)が正しかったかどうかを検証してみることにします。

 助詞の分類としては構造助詞・アスペクト助詞(私は動態助詞としている)・文末助詞・語気助詞・状態助詞という語が、私が参照した文法書で散見されました。
   ※ 構造助詞の代表は3つのde(的、地、得)で、その例で分かるように<名詞的><副詞/形容
     詞地><動詞得>の形態で、定語・状語・補語といった文成分を構成する。
   ※ 動態助詞は”着、了、过”の3語。その3語が動詞、ときに形容詞に付着してそれぞれ持続態・
     完成態・経験態という3つのアスペクトを示す。
   ※ 文末助詞。直前の語句に付着するのではなく、文全体に付着するので、必ず文末に置かれる助
     詞。

 構造助詞と動態助詞・文末助詞の定義については以上のように私は理解して問題ないと思うのですが、語気助詞とあまり耳にはしない用語ですが、状態助詞(または陳述助詞)についてはその理解にかなり迷わされています。

 語気助詞は文末に現れるので文末助詞の下位分類ということでしょうが、多くの書が疑問の”吗”maを語気助詞としていることに私は違和感を感じるのです。言葉というのは音声と意味との連結なので、語気というのは語意にはあまり関係なく、発話者のその語句を発するときの感情表現ではないか、と思うのです。ですから、語気助詞といわれる語を省くと、感情の表現はなくなるけれども文意は不変、私はそう思うのです。疑問の”吗”を除くと肯定の意になるのですから、発話者の判断・認定が大きく変わるのですから、陳述助詞とする方がよい、私はそう思ったのでした。

 また、文末助詞の”啊”には停頓・列挙、構造助詞の”的”には列挙・表数の意味があります。この用法は他の用法とは異なるので、新しい名称を付けたらということで、列挙助詞・停頓助詞・表数助詞という助詞を勝手に新設しました。でもこれらの助詞は構造助詞の下位とすべきかどうか、悩ましいところです。

 ところで、構造助詞ですが、3つのdeの以外に”不、将、被、给、见、所、似的/似地、般、着”といった語をも挙げておきました。この中の”被、给、见、所”は語頭に、その他は語末に位置するので、助詞というのは語頭助詞・語末助詞・文末助詞という区分も可能かなとも思っております。でも、補語となる”得”と”不”は動詞と方向動詞や”得”(この”得”は動詞)の間に挟まって可能補語に、”将”は動詞と方向動詞の間に挟まって方向補語など(”得”は状態補語にも用いる)に、”着”は介詞と名詞の間に挟まって持続を示す介詞連語を構成します。今気づいたのですが、この”得、不、将、着”の4語、前後の語を併せて一塊の補語や連語を構成するのですから、この3語は語中または語間助詞、より正確には句間助詞とすべきだったのでは、そうも思っているところです。






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# by damao36 | 2017-08-06 09:24 | 中国語 | Comments(0)