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体感中国語44―補語はこのように理解してます


さて、補語には以下の種類があると書き、以下の例をあげました。

A 結果補語「」(ご飯を食べ終わった)   
B 可能補語「」(食べることができる)「不得」(食べることができない)
C 程度補語「得多」(たくさん食べる)
D 様態補語「饭也很香」(食欲がある)   
E 方向補語「下去」(食べ物を呑み込む)
F 数量補語「过一次」(一度食べた)


ところで、市販の文法書では「程度」と「様態(状態)」がどちらかだけのもの、「方向」が「単純方向」と「複合方向」にわかれているもの、「数量」が「時量」と「動量」とに分かれているものなど、いくらか用語にゆれがあります。

学問としては厳密に区分けすることが必要なのでしょうが、中国語でのコミュニケーションができればいいと思っている私としては、これは○○補語であるとかいう区分けに熱中することは目的外のことです。ですから、「述語+補語」の部分を、まずは「ある動作をした、さてその結果は」というふうに捉えることにしました。


例えば、「吃完了」は「<食べる>動作をし、その動作が<完了>する」、「吃得」は「<食べる>動作をし、その動作が<>(え)られた」、「吃得多」は「<食べる>動作をし、その動作がとても<>い」、「吃饭也很香」は「<食べる>動作をし、その動作の対象である<>も<很香>(おいしい)」、「吃下去」は「<食べる>動作をし、その動作によってモノが<下去>した」、「吃过一次」は「<食べる>動作をし、その動作は<一次>である」、というふうに理解し、それを自然な日本語に直すのです。


体感中国語28で書きましたが、中国語の動詞は本来1音節でした。その第1段階の語の意味は純粋にある動作・行為を示すだけのものだったに違いありません。動作の結果までをもいい表すとなると、どうしても別の語を補う必要が生まれます。中国語は第1段階を表す語の後に次のステップを表す語を並べるのです。次のステップを表す語、それが中国語の補語なのです。

わたしは今そのように理解しているのです。
# by damao36 | 2008-02-14 12:35 | 中国語 | Comments(0)