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体感中国語25―日中英文比べ①


今日散歩で暗唱した例文の中に次の例文がありました。

例文  ここで京劇の予約ができるんですか。
     在这儿可以订京剧票吗?
     Can I make a reservation for the classical Chinese opera here?

日本語と中国語は場所詞が一番最初なのに、英語は一番最後でした。日本語と中国語は「予約する」のは誰かということをいわなくたってかまわないのに、英語は主体者である「I」が欠かせません。また、このような是非を問う疑問文の場合、日本語と中国語は疑問の助詞「か」とか「」とかをつければすむのに、英語は主語の位置を変える必要があります。さらに、日本語と中国語は英語のように「a」とか「the」とか、いちいち普通名詞に冠詞をつける必要がありません。

以上が日本語と中国語が共通で、日本語と中国語が英語とは違う点だと気づきました。

まとめると、以下の4点です。

1 場所詞は早めにいう。
2 動作の主体者をいちいちいわなくていい。
3 是非疑問文は助詞を文末につける。
4 話題のモノ(名詞)が唯一のものか、たくさんある中の1つか、いちいちいわなくてよい。


ところで、日本語は「予約」が主語になっています。中国語の主語は補うとしたら「」でしょう。ここは英語の「I」と同じです。また、日本語の「できる」は本動詞ですが、中国語の「可以」、英語の「can」は助動詞です。

文の主語と助動詞の用法は中国語は英語に似ている、そのようにいえそうです。


ところで、中国語は「予約する」という動詞として「」という語がありますが、日本語と英語はありません。「予約・reservation」という名詞しかありません。「中国語は動詞が多い」と私は常々感じているのですが、その証拠にならないでしょうか。これは中国語の特色と仮定しておきましょう。


日本語も中国語も英語もそれぞれなのは、日本語の「京劇の」の部分です。日本語は連体修飾語ですが、中国語の「京剧票」は賓語(目的語)です。英語の「the classical Chinese opera」は前に「for」というのがありますので、前置詞副詞句でしょう。日本語は連体修飾語、英語は副詞句が多い、とはいえないでしょうか。


さて、中国語、日本語と英語のどちらに近いのでしょうか。
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by damao36 | 2008-01-31 15:46 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語24―数字は4桁ごとに点を打とう


日本語の数字の数え方は中国語の影響を早くから受けているから、基本的には同じですね。

数字の読み方、「イチ、ニイ、サン、シ、……」は中国語音をもとにしたものでしょう。日本語の数字の数え方は中国語と基本的には同じといっていいでしょう。

ですから、1から10までの発音を学び、あとは「10+1、2、3・・・」というふうに発音を組み合わせて読むことを知り、「」、「」、「」、「」、「亿」、「」の発音は「shi2」、「bai3」、「qian1」、「wan4」、「yi4」、「zhao4」だとわかれば、理論的には「」までだって、数字を発音することができるということになります。

英語は1から10までを覚え、11、12、13、その後の10桁のいい方を覚え、……と数倍面倒です。


ところで、「」、「」、「」までは英語で「ten」、「hundred」、「thousand」と私はいえたのですが、「」、「亿」、「」はいえませんでした。なんというのかと英語のネイティブに聞いたら、「」、「亿」は2つの単語で、しかし、「」は1単語で答えが返ってきました。

ten thousand
亿handred million
trillion

そのネイティブ、「million、billionという単語は日本語や中国語ではなんというのか」と聞いてきました。「million」は「百万」と知っていましたが、「billion」は「十亿」だとは知りませんでした。


数字の位のつけかた、わが国でも半世紀前まではふつうは4桁に点を打っていましたが、今は家計簿も3桁に点を打つ人ばかりです。ですから、私も含めて日本語や中国語しかできない人は、数字を見て、とっさに位をつけて読み取ることができなくなっているのです。


ある中国人が負け惜しみにこういいました。

「中国が世界の経済をリードし、中国語がいまの英語の位置に取って代わる時代になると、数字の位の打ち方も4桁にもどります。もう100年の辛抱です。」

本当でしょうか。

あ、忘れるところでした。考えてもらいたい疑問がありました。

先ほど、、「」、「亿」は2つの単語で、しかし、「」は1単語で答えが返ってきました、と書きましたが、どうして「」は1単語だったのでしょうか。それが私の疑問なのです。
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by damao36 | 2008-01-30 13:10 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語23―中国語に「遠い眼差し」はあるのか


”ハートで感じる英語塾”の大西泰斗先生は「英語の過去形は『遠く離れた』を表す形です。ですから、過去形が出てきたら、私たちも遠くを見つめる感覚になりましょう。」というようなことをおしゃって、受講生に「遠くを見つめる眼差し」をさせられました。

さて、わが日本語と中国語はどうなのでしょうか。どうもこの東アジアの日本語と中国語、この感覚が欠けているみたいに感じるのです。


日本語には過去の助動詞というのがあります。特に古語の「き」と「けり」は、高校で「一方は直接体験の過去、もう一方は間接体験の過去」と説明され、昔の日本人はとっても繊細だったんだなあと感心した記憶があります。いまは過去の助動詞といったら「た」だけ。でもこの語は完了との掛け持ちで、過去のことは完了したこと、完了したことは過去のこと、だったらどっちでもいいのか、と思ってしまうのです。


中国語はどうでしょうか。

中国語には3つのアスペクト助詞(中国語は動態助詞)「」、「」、「」がありますが、多くの文法書は「」は完了変化結果、「」は経験と説明されていて、過去という用語を微妙に避けているようにかんぐられます。


「私は行きました」という意味を中国語でいうとしたら、「我去了」、「我去过」、どっちでもいいのでしょうか。「」は「」という行為を終わらせているということ、「」は「」という行為を経験しているということ。私には結局、おんなじことだと感じるです。


ところで、英語ではなんというのでしょうか。「I went to there.」、「I had gone to there.」でよろしいでしょうか。目的語、いわなくてもよろしいでしょうか。


「遠くを見つめる眼差し」をするためには、どうしたって見つめる対象、目的語は必要になる、そうなのでしょうか。
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by damao36 | 2008-01-29 12:31 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語22―中国語の文型は結局いくつ


英語は中国語以上に語順が大切な言語のようで、英語を習い始めるとすぐに、「英語は5つの文型からできています」という説明をうけました。以下の5文型です。

第1文型 S(主語)+V(動詞)                          
第2文型 S(主語)+V(動詞)+C(補語)                   
第3文型 S(主語)+V(動詞)+O(目的語)
第4文型 S(主語)+V(動詞)+O(間接目的語)+O(直接目的語)
第5文型 S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語)

ところが、中国語も語順が大切ということを耳にはしますが、一体どのような文型があるのか、市販の参考書を見てもよくわかりません。そこで、私なりに数えてみることにしました。一応の結果は以下のとおりです。

動詞述語文    S+V             
           S+V+C
           S+V+O
           S+V+O+O
           S+V+C+O
           S+V+O+C
            S+V+O+V+O   

名詞述語文    S+N

形容詞述語文  S+A             
           S+A+C
           S+V+O+A

主述述語文    S+P(S+A)



なんと12文型にも膨れ上がりました。(Aは形容詞、Nは名詞、Pは述語です。

でも、英語は5文型といったって、命令文や疑問文は5文型の語順とは違います。動詞にはbe動詞と一般動詞という2種類あって、否定文や疑問文にするときは多少異なります。また、その述語動詞は単数か複数か、現在か過去かと、とってもうるさく、そのずらわしさを入れたら、似たりよったりか、と思うことにしました。


ですが、どうもこの12文型だけではまだまだ十分ではなさそうなのです。

1文の中に動詞が3つもある文が見つかりました(宾馆)。4つあるのもあるのかもしれません。“有”構文や存現文のように賓語(目的語)の位置にある語句が、英語の「There is……」や「Here is……」のように「意味上の主体」といわなくてはいけないものもあります。それに、中国語の補語、なんとなくややこしいです。

(それに比べると日本語はいいですね。せいぜい4文型なのですから。)
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by damao36 | 2008-01-29 10:19 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語21―疑問副詞がないのはどうして


文章の書き方というのに5W1Hというのがあります。

だれ(who)が、いつ(when)、どこ(where)で、なに(what)を、どのようにどれくらい)(how)、○○した。なぜなら(why)。」というもので、その各要素を表す英語の頭文字を並べたものです。


上の単語に該当する中国語を並べると、以下のようになります。

?  什么时候?   ()哪儿?   ()什么?    怎么(样)?    为什么?


ところで、中国語の基本的な語順は前回説明しましたが、「主語+状語+述語+賓語」です。


上の中国語の疑問詞の中で主語または賓語となりうるのは「」と「什么」の2語だけで、あとの「什么时候」、「 哪儿(里)」 、「 怎么(样)」、「为什么」はすべて状語の位置につく語群です。


ところで、英語の「who」と「what」は疑問代名詞で、後の語、「when」、「where」、「how」、「why」は疑問副詞です。


しかし、中国語は全部疑問代名詞で、疑問の副詞という区分けは見つかりません。


日本語は「だれ」、「いつ」、「どこ」、「なに」は名詞(代名詞)で、「どれくらい」と「なぜ」は副詞です。


どうして、言語が違うと同じようなはたらきに思える語まで、品詞が違ってくるのでしょうか。

中国語の「怎么(样)」、「为什么」はどうしたって動詞しか修飾しないと思うので、少なくとも疑問副詞とすべきではないのか。そんなことを考えると夜が眠れないのです。
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by damao36 | 2008-01-28 22:00 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語20―日英中の基本的語順はこうだ


私たち日本語の基本的な語順は「主語+連用修飾語+述語」となる、きわめて単純なものです。


これをやや具体的にいうと、「だれが/なにが、いつ・どこで・何を・どのように、どうする」という語順になります。さらに具体化していうと、例えば「彼は 昨夜 家で 中国語の宿題を ついに やり終えた。」というような文例になります。「彼は」が主語、「昨夜 家で 中国語の宿題を ついに」までが連用修飾語(節)、「やり終えた」が述語です。


これを英語の語順になおすと、「だれが/なにが、どうする、何を、どのように・どこで・いつ」となります。例文訳は「He had finished his home work of Chinese at home last night」です。「He」が主語、「had finished」が述語(動詞)、「his home work of Chinese 」が目的語、「at home last night」は「その他の要素」(副詞節)です。


中国語だと「だれが/なにが、いつ・どこで、どのように、どうする、何を」になります。例文訳は「他 昨晩 在家 终于 做完 汉语 作业。」です。「」が主語、「昨晩 在家 终于」が状語、「做完」が述語、「汉语 作业」が賓語です。


私はこのように理解しているのですが、正しいでしょうか。(あれ、英語、「ついに」が抜けてるみたいだけど、これでいいのかなあ。)
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by damao36 | 2008-01-28 10:27 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語18――代名詞は大切だ

昨日はこんな話を紹介しました。


先月、北京の市場を歩いていたら、私の姓を呼びつける者がいました。振り返ると顔見知りのリーさんでした。

有什么事儿?」といったら、「没什么」といって去っていきました。


この話をあるネイティブに話したら、次のようにいわれました。

「リーさんはあなたに親しみをこめて呼びかけただけで、他意はありません。「噢!  小李, 你也买东西?」とたわいのない返事をすればよかったのです。あなたのものいいはまるで相手を詰問しているみたいです。」


中国人が名前で呼びかけるのは親しみの表現なのですね。さらに、こうもいわれました。

「それに相手に何かいうときはやはり代名詞の「」、目上なら「」を落とさないほうがいいですよ。」


私たちの日本語はいわなくてはわからないときだけ代名詞を使い、代名詞はできるだけ使わないように、使わないようにする、そんな傾向があります。でも、中国語は違うようです。


この前、王先生が私のところに来られたので、「いらしゃい」の感覚で、「王老师, 来了!」といったら、人名の後には「」を入れなさいといわれました。

また、「请再说一遍」と聞き返したら、「」を使っていても偉そうに聞こえるから、「请您」といいなさいと、またまた注意されました。「请~」だけだと、目上の人が目下の人に丁寧にいっているに過ぎないとのことでした。
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by damao36 | 2008-01-27 11:47 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語17―名前の呼びつけ


中国人は人を呼びつけにしても平気です。もちろん呼びつけされても平気でしょう。

文化大革命のころはみんな「毛沢東万歳!」、「毛沢東万歳!」といっていました。

群馬県では「福田康夫万歳!」、「福田康夫万歳!」というのでしょうか。山口県では「安倍晋三万歳!」、「安倍晋三万歳!」といったでしょうか。戦前は私たちも盛んに「天皇陛下万歳!」と唱えました。しかし、だれも裕仁というお名前で万歳を唱えた人はいなかったはずです。


特に戦後は人権意識の過剰からか、たとえ年下でも呼び付けすることには大いに抵抗ができてしまいました。「イチロー ガンバレ!」とか、「ゴジラ、ホームラン!」とかなら平気なのですが。


先月、北京の市場を歩いていたら、私の姓を呼びつける者がいました。振り返ると顔見知りのリーさんでした。

有什么事儿?」といったら、「没什么」といって去っていきました。
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by damao36 | 2008-01-26 15:21 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語16―東方紅「中国出了个○○○」


物心ついたころ満州国の崩壊に立ち会った人たち、もうぎりぎりで70歳でしょうが、その人たちが最初に聞いた老八路の歌は「東方紅」ではなかったでしょうか。

歌詞は単純で日本語に直訳したのでは、ちょっと気恥ずかしくて歌えそうもありませんが、曲は陝北民謡から採取したそうで、なかなかの名曲です。そのせいでしょうか、いまはどうか知りませんが、北京放送のコールサインとして使用されていました。

ところで、先日、张艺谋監督の「千里走单骑」(RIDING ALONG FOR THOUSANDS OF MILES)、日本語タイトルは「単騎、千里を走る」となっていて、どうして動詞の後にある名詞が主語になるかわからいということを書きました。

今日散歩していて、ひょっとしたことから、小学生低学年のころに耳にした「東方紅」を思い出し、その中に「中国出了个毛泽东」という歌詞のあることに気づきました。

「そうだ。この文こそ存現文の典型ではないか」――私はそう思ったのでした。


無理に漢文訓読式に「中国毛沢東ヲ出ダサシム」と訓(よ)めないこともないでしょうが、ふつうの日本語なら「毛沢東が中国に現れた」が自然でしょう。

千里」も「中国」もいわゆる場所詞です。その後の動詞、「」と「」は物事の出現や消失に関係のある動詞です。「单骑」と「个毛泽东」、この2つは賓語(目的語)ですが、「意味上の主体」だと説明されています。また、ここの語句はすでに話題となった特定のものではなく、はじめて目にするもの、不特定のものだそうです。多くの場合、なぜか「数量詞+名詞」の形式をとるのだそうです。


存現文、これでいくらか理解できた気分になりましたが、でもやはり最初に位置する語句が気になります。この場所詞、文法成分としては形式上の主語なのでしょうか、それとも状語なのでしょうか。

それに、私、場所詞という呼称、空間詞と呼んだ方が中国語にはふさわしいと感じているのです。みなさんはいかがでしょうか。


≪追記≫
You Tubeに「東方紅」の動画がありました。ご視聴ください。
http://www.youtube.com/watch?v=pSr9Tr2q7VE
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by damao36 | 2008-01-26 11:36 | 中国語 | Comments(0)

体感中国語15―なぜ「賓語」なの


「~を~する」、「~に~する」、「~へ~する」というときの「~を、~に、~へ」のつく語を日本語では連用修飾語の一つとして数えています。英語のように「~を、~へ」に該当する部分が述語の後ろに位置するときは目的語といっています。

ですから、そのような表現が後ろに来る中国語も、わが国では目的語と呼んでいます。

一方、「~である」の「~」の部分、日本語は名詞述語文の述語の一部になります。英語は補語になります。中国語の場合は、前回取り上げましたが、いまの中国語文法界は目的語だと考えているようです。


中国で出されている文法書は日本語で目的語と読んでいるものを賓語と呼んでいます。英語の目的語と補語に関する考え方が、わが国の中国語文法界と同じかどうかは、今の私にはわかりませんが。


ただ、私としては「~である」の「~」の部分、英語の補語の部分までをも目的語と称することが釈然としないのです。ですから、「賓語」と呼んで、それは英語でいう目的語と名詞主賓補語を含むと考えたらいいと提案したのでした。



ところで、わが国では目的語と訳したものを、中国人は「賓語」または「客語」と、いずれも「お客さん」というような意味で訳しています。この訳語はなかなかおもしろいのではないでしょうか。


どういうわけでそのように訳されたのか、これもまた私にはわからないことなのですが、暇にまかせて、勝手に以下のように推測して、たのしんでいるのです。


コトバというのは情報を相手に伝えるものです。

どう伝えるか。今は車社会ですから、当然車で相手のところへ情報を運びます。

語り手は運転手です。時には助手席に坐るかもしれません。

述語はエンジンです。エンジンを含む動力機器です。

客席には目的語と補語が坐ります。

だから「お客さん
賓語」なのです。
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by damao36 | 2008-01-25 12:31 | 中国語 | Comments(0)