カテゴリ:中国語( 198 )

四声と平仄

 私はときどき掛軸や色紙に書かれた漢文・漢詩の解読を頼まれることがあります。解読するためにはまずは書かれている文字を明確にしなければなりません。私は書道を本格的にしたことはないので,草書体などの文字の確定には難儀することがしばしばです。『五體字類』などで調べても,わからないこともあり,平仄で文字を推定することもあります。でも,漢詩を作るという趣味もなかったので,漢詩の作法もわかりません。特に韻律です。韻律が分かると不明の語句も推測できるというので,韻律関係,まずは「四声と平仄」について,商務印書館の《现代汉语词典》と白水社の『中国語辞典』,岩波の『広辞苑』,小学館の『大辞泉』で調べてみました。

 现代汉语词典

   【四声】 1. 古汉语声调有平声、上声、去声、入声四类,叫做四声。
           2. 普通话的声调有阴平(读高平调、符号是)、阳平(读高升调、符号是/)、上声(读先降后升的曲折调、符号
               是V)、去声(读降调、符号是\)四类,叫做四声(轻声在外)
              
              

【入声】  古汉语四声的第四音。普通话没有入声,古人声字分别读成阴平(屋、出)、阳平(国、直)、上声(铁、北)、去声(客、绿)
 有些方言有入声,入声字发音一般比较短促,有时还带辅音韵尾


  中国語辞典』(白水社

【入声】 ① 入声(音節語尾が〔p〕〔t〕〔k〕で終わるもので,現代中国語共通語では既に消滅して存在しないが,方言ではなお存在することが多い)。

② 入声(中古漢語の四声の一つで,現代語の平声・上声・去声に混入した)。

広辞苑』(岩波書店

にっ-しょう【入声】 漢字の四声の一つ。仄声に属する。ptkに終わる音声に特有の短促な音調,入声の字は日本の漢字音(旧仮名づかい)ではフ・チ・ツ・ク・キのいずれかに終わる。「一」(イチ)「十」(ジュウ)」などの類。入声は現代中国の北方方言では多く失われて平声・上声・去声と合わさり,南方方言では保存されている。にゅうせい。

大辞泉』(小学館

にっ-しょう【入声】 漢字の四声(しせい)の一。屋・妖(よく)・覚・質・物・月・曷(かつ)・黠(かつ)・屑(せつ)・薬・陌(はく)・錫(しゃく)・職・緝(しゅう)・合・葉・洽(こう)17の類の字に分ける。これに属する語はすべて仄韻(そくいん)の文字で,発音が短く急である。日本語のチ・ツ・ク・キ・ウ(歴史的かなづかいではフ)で終わるもの。


上記の説明から中古漢語の四声と北方方言を主とする現代漢語の四声は異なるということがわかる。どう異なるのかを以下にまとめる。

中古漢語の平声(陰平と陽平)は現代漢語の第1声と第2声に,上声は第3声に,去声はが第4声になり,中古漢語の入声は現代漢語では平声・上声・去声に混入している。ただし,現代漢語では入声の文字を特定できなくなっているが,漢音・呉音をもとにしている日本語の漢字音では入声の文字を特定することができる。つまり,日本語で漢字音で音節末音がフ・チ・ツ・ク・キのいずれかに終わるのが入声の文字である。


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by damao36 | 2017-11-01 10:48 | 中国語 | Comments(0)

副詞の分類――これでいいのか

 副詞の主な働きは述語動詞の伝える動作や行動,形容詞の性質や状態がどのような条状況下で行われているのかをより具体的な情報として伝える語である。以下はその働きをもとに『中国語文法ワールド』§15副詞P.295)では副詞を1.時間 2.程度 3.範囲限定 4.重複反復 5.方式様態 

6.語気話し手のムード 7.否定禁止 8.疑問」の8項目に分類した。

 初稿段階では上記1~8の分類に従って≪副詞――意味上の分類≫という表にまとめたが,例語をきちんと分類できたという自信が持てず,最終稿ではABC順に例語を挙げるにとどめた。

ところで,近刊の『つたわる中国語文法』(林松濤著 東方書店)を見ると副詞を「1 範囲2 程度3 頻度4 時間5 否定肯定6 様態7 語気」の7項に分けて,とてもわかりやすう説明さえておられた。今後の参考資料として挙げられている例語を私なりに以下の表にまとめてみた。なお,オクラにした私の≪副詞――意味上の分類≫は後日参考資料として掲げる予定である。

             ※ 表内の黒字は『中国語文法』で示した私の副詞の分類です。 

                 表内の黒字は『中国語文法』で示した私の副詞の分類です。

1.範囲   3.範囲限定

1 範囲拡大  也  还  又  再

2 範囲限定  只  只有  光  /仅仅  但  单  

3 総括範囲  都  所有的  一共  一起


2.程度   2.程度

1 感嘆文程度  好  /多么  

2 平叙文程度  特别  比较  很  相当  非常

3 比較の程度  /稍微  得多/多了  再  最///及其/极了


3.頻度   4.重複反復

1 回数の多さ  常常  时常  时不时  有时  偶尔

2 規則性    总是  往往

3 [また]    又  再/再不/再也不  不再/再也不/没再
   还/还不/还没


4.時間   1.時間

1 現状との関係  原来  本来  曾经
   
/从来不/从来没/从来也/从来都/

2 変化との関係  还  已经  刚/刚刚  刚才

3 話し手の気持ち 就  才  

4 継起との関係  /马上//立刻  一直/始终/早晚
   
届时/几时/准时/按时

5 進行を表す   //正在


5. 否定・肯定   7.否定禁止

1 意志と結果       

2 その他の不定副詞    不必  不止  不免  不妨  不曾

                      

3 副詞の“是”        是不是



6.様態   5.方式様態  8.疑問

1 変化を表す     突然  忽然
          
赶忙  连忙  急忙  越  渐  照
2 意識・気持ちを表す 故意  随便  顺便
           不由得  不禁  偷偷  悄悄  别 纷纷


7.語気   6.語気話し手のムード

1 推測殿関係   恐怕  仿佛  好像  似乎

        肯定  一定    说不定  不一定  不见得

2 予想の当たり、外れ  其实  实际上  果然  居然  竟然
    竟  
难怪  怪不得  

3 ラッキー、アンラッキー 正好/刚好/恰好/正巧/不巧
            
幸好/幸亏/还好  亏得/多亏

4 道理との関係  必须/应该  不要/不能 当然/自然 却 难道

5 数量に関する副詞   最多/至少  最不多/差点  千万/万万

6 話し手の心情     //干脆/反正  简直/根本

           到底/究竟/毕竟/不愧为/结果/终于/总算 


 




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by damao36 | 2017-09-26 18:12 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか㉑――状語の分類

 拙著『中国語文法ワールド』§6-1の「状語――“地”の用法」(P.94)では、状語を一文中の状語構成の語句数によって「状語1つの例文」~「状語3つ以上の例」と大きく3分類しました。

拙ブログ「これでいいのか⑰」では「状語には①述語の時空間を示す状語時間詞・方位詞・場所詞,それに時空間を示す介詞連語),②述語と関わる人・物・事の働きに関わる状語述語と人・物・事との関連を示す介詞連語),③述語の状態を示す状語副詞や形容詞など)とがある」という新たな分類を示したので,『文法ワールド』のどこかにも一言補足しておく必要があるのかなあと思っております。


新たな分類は状語構成品詞等の語句による分類です。

①の述語の時空間を示す状語はカッコで示したように「時間詞・方位詞・場所詞,それに時空間を示す介詞連語」になります。日・英語では名詞の一つである時間詞・方位詞・場所詞を特に取り立てることをしませんが,中国語の時間詞・方位詞・場所詞,特に時間詞・方位詞は主語や賓語になるよりも状語(日本語の連用修飾語,英語の副詞句)になることの方が主になるので,取り立てて指摘し,時間詞・方位詞・場所詞以外の名詞を一般名詞(個体名詞<普通名詞>・集合名詞・物質名詞・抽象名詞・固有名詞)と呼んで峻別するのです。

※ 時・空間を示す介詞連語を『文法ワールド』例で示すと,“在我面前”“每两个星期”“2010年以后”“把这本书”“为大家的健康”などです。日本語訳は時・場所を示す格助詞の「に」(動作・作用の行われる時・場所/帰着点・方向)「で」(動作・作用の行われる時・場所)「を」(動作・作用の対象)になります。


②の述語と関わる人・物・事の働きに関わる状語は「述語と人・物・事との関連を示す介詞連語」で,これは§16の「介詞(前置詞)と介詞連語」のP.318で示した≪介詞一覧≫のの「述語と人・物・事との関連」の以下のELの介詞になります。



E 対象・目的・関連

1  1  1    2  1  2   4  

/  5   关于  1  2 2  2 

1wèi 3    /

F 手段・方法

 2 2  

G 根拠

根据/依据/按照/依照  ///   1   1

  1  3  2  3

H 原因・理由・目的

/2  由于 4  2wèi    4

I 処置

    3

J 受身

  2  2   4   wéi  6

K 比較 

  比较  7   2 /3 /2  

L 命令

5




 ELの介詞についてはその訳語を赤字で示していますが,その説明が徹底しているかどうか、要検討です。(徹底できているかどうか、よろしかったらご検討ください。


最後の③の述語の状態を示す状語は副詞や形容詞以外に,重ね型副詞,動賓連語・四字語・擬声語,数量詞も入れていいでしょうか。






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by damao36 | 2017-09-05 10:47 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑳――介詞構文の<前“没有”型>と<後“没有”型>

 前回記事では介詞構文の<前“”型>と<後“”型>についてのべました。最後に「“/没有”も“”同様<前“/没有”型>と<後“/没有”型>がありますが,理屈は“”同様だといえるのかどうか,どうもいえそうにない」と書きました。今回は介詞構文の<前“没有”型>と<後“没有”型>について考えることにします。

『中国語文法ワールド』から<前“没有”型>と<後“没有”型>の文を挙げておきます。

<前“没有”型>

 A 和他过这件事(P.334)

B 他从对我提出这类要求(P.522)

C 她还没有把信写完(P.437)

D 她个子没有比我(P.474)

<後“没有”型>
 
E 这事同我没有任何关系(P.324)
  
F 我和这件事没有什么关系(P.324)


ところで,“没有”の《现汉》語釈(P.519(P.521))をまずは見てみることにします。

[]  1. 表示“领有、具有等的否定。持っていない。ない。       

Méiyǒu   2. 表示存在的否定。存在しない。ない。

        3. 用在“谁、哪个”等前面,表示“全都不 誰も~ない。何も~ない。

        4. 不如;不及。~に及ばない。

        5. 不够;不到。ある数量に)達しない。 

6. 表示已然的否定。まだ~していない。

   7. 表示曾经的否定。まだ~したことはない。



 例文AFを“没有”の《现汉》語釈17に当てはめてみると,ACは副詞で,DFは動詞です。AB7曾经”の否定で,C6已然”または7曾经の否定です。D4の比較の意“不如;不及”の否定で,EF2の“存在”の否定でしょう。

”は行為・意志の否定語で,“没有”は存在・経験の否定語です。同じ否定でも何を否定する語かによって働きも異なるでしょう。ゆえに介詞連語の<前“”型><後“”型>と同じ介詞連語の<前“没有”型><後“没有”型>の働きの意味するところは同じでない,それが私の現時点における結論です。“别”“不能”“不会”“不要”なども同じことが言えるのでしょうね。

※ 6の“已然”は“① 已经这样; 已经成为事实。 已经。”7の“曾经” は“表示从前有过某种行为或情况”。

※ 6已然”の否定と7曾经”の否定の違いは“已然”“”が比較的近い過去で,“曾经”はわりと遠い過去の出来事に用いる。故に,上記6已然”の訳「~しなかった。まだ~していない。まだ~しない」,7曾经”の訳「まだ~ていない。まだ~でない」は,違いがはっきりしないので,暫時上記のように訂正しておく。




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by damao36 | 2017-09-04 14:48 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑲――介詞構文の<前“不”型>と<後“不”型>

 介詞構文のほとんどは状語として述語の前に来る前置型です。この状語についてはこのブログの前回記事で「状語には①述語の時空間を示す状語時間詞・方位詞・場所詞,それに時空間を示す介詞連語),②述語と関わる人・物・事の働きに関わる状語述語と人・物・事との関連を示す介詞連語),③述語の状態を示す状語副詞や形容詞など)とがある」と書きました。

上記の状語の分類によると,介詞連語は①と②に関わるのですが,介詞連語を用いた介詞構文を否定の副詞“”で否定するとき,大多数は述語の直前ではなく,述語を修飾する状語の介詞連語の直前に置かれます。しかし,介詞連語の前ではなくその後の述語の直前に置かれる型もあります。この2つの介詞構文の否定の型を相原茂氏は著書『読み解く文法』(現代書館)で,<前“”型>と<後“”型>と命名しています。

ところで,拙著『中国語文法ワールド』の§16介詞または§22-2 “把”構文例文を当ってみると,その点に関する解説がほとんどなことに気づきました。介詞構文の否定には<前“”型>と<後“”型>とがあるという視点をも加えておくべきではと反省しております。

 それでは介詞連語の<前“”型>と<後“”型>とはどういうことなのでしょうか。『読み解く文法』の例を用いて私なりに説明しておきます。

   A 跟她说话  彼は彼女と話をしない。彼は彼女と話したがらない。

B 在家啤酒私は家ではビールは飲まない。外でなら飲む。

A’他跟她说话 彼は彼女と話さない。彼は彼女と口も利かない間柄である。

B’我在家啤酒私は家ではビールは飲まない。○○酒なら飲む。

ABの“”は<前“”型>です。この型の“”は状語の介詞連語“跟她”と“在家”,述語または述・賓連語の“说话”と“啤酒”,その両方を否定しています。ABの“”は<後“”型>です。この型の“”は述語または述・賓連語の“说话”と“啤酒”のみを否定しています。ゆえに,意味が少々異なります。

※ B文の述語“说话”はいわゆる構文の離合詞です。辞書等では1語としてお使われているので,とすべきか、とすべきか迷っております。

 

上記のAB両文は<前“”型>にも<後“”型>にもなる文でした。ところが,<前“”型>のみ,あるいは<後“”型>のみの文もあります。以下の例Cが前者で,Dが後者です。

C 跟他一块

  D 离学校

どうしてそんな違いがあるのでしょうか。<前“”型>の文は介詞連語と述語VPまたは)とが一体化して,主語の「主観的な意欲」を述べる動態性の叙述になるが,<後“”型>の文は状語の介詞連語の条件下における主語の「客観的な事実」を述べる静態性の叙述になるからだそうです。

Cの述語“”は動作動詞で,動作動詞は動態性なので「主観的な意欲」を述べることになり, Dの述語“”は形容詞で,形容詞は性質や状態を述べる静態性なので「客観的な事実」を述べることになる,そういうことです。

それではどうしてAB文のように「主観的な意欲」を述べる<前“”型>になったり,「客観的な事実」を述べる<後“”型>になったりできるのでしょうか。それは述語の“”“”は動作動詞ですが,賓語の“”“啤酒”と連なると「『話をする」または『ビールを飲む』行為をしたい」という意欲の表現にもなりますが,「『話をしている」または『ビールを飲んでいる』状態にある」という静態性の客観的な事実の叙述にもなるからです。


 ところで,拙著『文法ワールド』の介詞などの例文には“”以外に,“/没有”の例がいくつか出ています。/没有”も“”同様<前“/没有”型>と<後“/没有”型>があるので,理屈は“”と同じかというと,どうもそうではなさそうなので,はたまた疑問にぶつかてしまいました。






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by damao36 | 2017-09-02 09:46 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑱――<把+名詞>と<比+名詞>,そのルーツの違い

“把”構文(処置文)の文型を“把”α()とし,“比”構文(比較文“比”()としました(中国語文法ワールドP.56)。
    ※ “把”構文の<把名詞>の名詞を “把”,“比”構文の<比名詞>の名詞を“比”と表記する。この
       名詞は動詞の賓語と考え,ただし状語に転じているので,ではなく
準賓語)と表記した。


 いま疑問に思うのは
“把”構文“把”αはすべて元の型αになるとは限らず,むしろ最初から“把”αの型である方が多いということ。だとすると,この<把名詞>の名詞を準賓語とすることは妥当なのか,ということです。


 もう一つは,“比”構文
“比”の準賓語“把”構文“把”αの賓語ともいえるが,“比”構文のは,述語の賓語ではなく,介詞“比”の賓語ではないのか,ということです。


 “比”構文の
“比”“把”構文の“把”もともに文成分は状語の一部ですが,そのルーツは同じではない。もっというと,状語には①述語の時空間を示す状語時間詞・方位詞・場所詞,それに時空間を示す介詞連語),②述語と関わる人・物・事の働きに関わる状語述語と人・物・事との関連を示す介詞連語),③述語の状態を示す状語副詞や形容詞など)とがあるということ。


 “把”構文の
“把”“比”構文の“比”も上記の③に分類されるが,“把”のようにの賓語が繰り上がったと考えることも可の介詞と,もともとはの連動文前半の動詞性が薄まり,介詞とみなされたものがある,いまはそのように感じているのですが,正しいでしょうか。






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by damao36 | 2017-08-31 09:08 | 中国語 | Comments(0)

多音多義の漢字――発音のまったく異なる漢字(その1)

 中国語の漢字は一字一音節で,その多数が同一音節です。しかし,2つ以上の音節をもつ多音多義の漢字も少数ですがあります。『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)にはこの多音多義の漢字が126語(P.85)挙げられています。多音多義の漢字には発音がまったく異なる漢字声調のみが異なる漢字とがあるので,まずは「発音がまったく異なる漢字」60語を2回に分けてまとめてみました。


剥皮”“剥花生()など「はぐ;むく」の意はbāo。 ②“剥削”“剥夺”など複合語・成語・書面語は     ①“薄薄地”“纸很薄”など薄い」の意はbáo。複合語・成語・書面語は。 ②“薄荷 (ハッカ)のみ    便 ①“方便”“随便”“大便”など「便利である」,排泄物の意はbiàn。 ②“便宜”“大腹便便”など「値が安い」,「でっぷりしている」の意はpián     ①“参加”“参观”“参考”など「参加する;参考にする」の意はcān。 ②“参差不齐”“参错”など「不揃いである」の意はcēn。 ③“参商”“人参” など「二十八宿の一」「朝鮮人参」はshēn    ①“埋藏”“捉迷藏”など「隠す;貯える」の意はcáng。 ②“宝藏”“西藏”など「倉庫」,チベットはzàng     ①“曾经”“未曾”など「かつて」の意はcéng。 ②“曾祖父”“曾孙”など「三世代隔てた親族」はzēng     ①“差别” “差异”“差错”など「違い;へだたり;誤り」の意はchā。 ②()差不多”“还差一个人”“条件很查”など「隔たりる;欠ける;劣る」の意はchà。 ③“差使”“出差”など多くは「派遣する」の意はchāi。 ④“参差不齐”など「不揃いである」の意は     ①“调查”“”など「調べる」の意はchá。 ②“山楂(サンザシ)zhā     ①“长短”“特长”“擅长”など「長い;優れている」の意はcháng。 ②“生长”“成长”“校长”“长辈”など「生(成)長する;長(おさ)」の意はzhǎng     ①“朝廷”“朝东走”など「王朝」「向かう」の意はchāo。 ②“今朝”“一朝有事”など「あさ;日」の意はzhāo     ①“汤匙”など「スプーン」のときはchí。 ②“钥匙(カギ)shi     ①“家畜”“畜生”など名詞「鳥獣類」の意はchù。 ②“畜牧业”“畜养”など動詞「鳥獣を飼う」の意は     ①“传播”“宣传”“传达”“传统”など「伝える」の意はchuán。 ②“自传”“Q正传”など「伝記」の意はzhuàn     ①“大河”“大吃一惊”など「大きい;大いに」の意は。 ②“大夫”(医師)はdài     ①“子弹”“炮弹”など名詞「たま」の意はdàn。 ②“弹钢琴”“弹劾”など「はじく」「正す」などの意はtán 。     ①“取得”“不得吸烟”など「得る;~できる」の意は。 ②“得多少天”“得吃一点”など「必要である;~せねばならぬ」の意はděi。 ③助詞用法はde     ①“的确”など「確かに」の意は。 ②“目的”“有的放矢”など「まと」の意は。 ③助詞用法はde     ①“地球”“土地”など「地球;地面」の意は。 ②助詞用法はde     ①“调查”“调动”など「調査する;移動する」の意はdiào。 ②“调和”“调解”“调戏”など「調和する;ととのえる;挑発する」の意はtiáo     ①“都有”“都来了”など「すべて」の意はdōu。 ②“首都”“都市”など名詞「みやこ;都市」の意は     ①“温度”“程度”“度日”など「(単位)度;度合;過ごす」の意は。 ②“”存度猜度”など「おしはかる」の意はduó     ①“恶心(吐き気をもよおす;嫌悪感を持つ)の意はě。 ②“罪恶”“恶化”“恶劣”“凶恶”など「悪い」の意はè。 ③“可恶”“厌恶”“憎恶”など「憎む」の意は     ①“给你这个”“给火烧掉了”など「与える」,対象・受身の介詞はgěi。 ②“供给”“自给自足”など書面語・複合語は     ①“还有”“他还在工作”など「まだ;さらに」の意はhái。 ②“还礼”など「返す」の意はhuán     ①“行业”“银行”“一行字”など「行列;職業」,量詞の意はháng。 ②“步行”“行动”など「歩く;行く;行う」の意はxíng     ①“和平”“和气”など副詞「仲がよい;穏やか」,介詞・連詞の意は。 ②“随声附和”など和する」の意は。 ③賭博用語の)あがる(和了) 。 ④“合面”など「(粉状のものを)こねる」の意はhuó。 ⑤“和药”“火或水和不到一块”など「(粉状のものを)混ぜ合わせる」の意はhuò ⑥“暖和(あたたかい)huo     ①“桃核”“核心”“核武器”など「(果物の)さね」,中核は。 ②()梨核”“冰核”など語の「さね」は     ①“会议”“机会”“会说中文”など「集まる;会う;理解する」の意はhuì。 ②“会计”(会計)はkuài    


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by damao36 | 2017-08-30 10:15 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑰――並列型連詞と並列型複文

日英中 三方攻読 中国語文法ワールド§18-1複文(1)の節で、以下のことが気になってきました。

まず、一つ目はP.366単文か複文か紛らわしい例についてです。

a 相信他一定(彼は必ず来ると私は信じている) ……内界表出文

b 什么都很(彼は何をするにもとても手早い) ……<連動文>

c 他明天(明日彼を来させなさい)       ……<使役文(兼語文)>

aには“相信”と“”と2つの動詞があるが,全体の述語は“相信”で,“”は“他一定”という賓語の中の述語である。ゆえに,この文は主述賓語の単文である。bにも2つの述語“”“”があるが,同一主語の動作とその状態の叙述で,連動文と呼ばれる単文である。cの“”の賓語“他”は賓語であると同時に“”の主語になる兼語文で,これも単文である。

d 明天时间就个电话。明日お時間があればお電話ください

迷うのは上例の“”連動文(P.443)である。途中に読点を打てば複文になりそうであるが,前半だけでは独立性に欠けるので,やはり単文としておく。

 

 ここでd例を「やはり単文としておく」と書いたのですが、「これは複文である」とすべきではないかということです。ついでにb例も「連動文と呼ばれる単文である」としていますが、中国語の“单句”“分句”が日本語文法の単文または節の定義同様「一組の主述の関係」だとすれば、これも複文の方がいいのではないでしょうか(中国語の“单句”“分句”は特に主従関係には触れていないので、読点なしの句点のみの文は発話者が一気に読んでいると考えて、連動文などを単文としたのですが)。



さらに、このページには【连词】【复句】【分句】の《现汉》説明が挙げられているのですが、复句】【分句】の前に文または単文である【句子】【单句】の説明をも列記した方が比較しやすいのでいいのではないか、と反省しております。

句子jùzi 不能用词或词组构成的, 能够表达完整意思的语言单位。每个句子都有一定的语调, 表示陈述、疑问、祈使或感叹的语气。在连续说话时, 句子和句子中间有一个较大的停顿, 在书面上每个句子的末尾用句号、问号或单号。

单句dānjù 不能分析成两个或两个以上的分句的句子。

复句fùjù 语法上指能分成两个或两个以上相当于单句的分句的句子, :梅花才落,杏花又开
           了
河不深,可是水太冷明天不下雨,我们上西山去这三个复句各包含两
           个分句
。同一复句里的分句,说的是有关系的事。一个复句只有一个句终语调,不同
           于连续的几个单句。

分句fēnjù 语法上指复句里划分出来的相当于单句的部分。分句和分句之间一般有停顿,在书面上用逗号
            或者分号表示。分句和分句在意义上有一定的联系
, 常用一些关联词语(连词、有关联作用的
            副词或词组
)来连接,如天晴了,雪也化了”。




二つ目はP.368有連詞対等複文並列型の連詞例についてです。まずその連詞例を挙げておきます


A 並列型 デモアリ,デモアル)     § 青網は連詞。*印は語句と語句をつなぐ連詞


語句をつなぐ連詞

*1~。      (~そして~)

*/*/*/*~。(~と~)

*或者1/*1~。  (~あるいは~)

*/*以及~。 (~及び~)

*连同~。 (~と~)

節をつなぐ連詞

~,1~。  (~,そして~)

~,或者1/1~。 (~,あるいは~)





      




     ※ 並列型の
連詞は語と語,句と句をつなぐ語が多く,文と文とをつないで複文を作る連詞は“/或者”と“
         ぐらいである。
語と語,句と句をつなぐ連  語例には*印を付ける。

 この区分はこれでよく、注記の※印の「並列型の連詞は語と語,句と句をつなぐ語が多く,文と文とをつないで複文を作る連詞は“/或者”と“”ぐらいである」という記述もこれでいいでしょう。ただ、語句のみをつなぐ連語の*/*/*/*/*或者1/*1/*/*以及/*连同”などの例文に特に複文ではないとの明示がないので、これをも複文例と錯覚しがちではないのかとということです。語句のみをつなぐ連語の例文には複文ではないということを、*印を文頭に付けるとか、別項にするとかして、きちんと強調しておくべきだったと、これも反省しております。





 


  











 













 


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by damao36 | 2017-08-24 11:53 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑯――単文・複文・重文(その2)

 前回の記事「これでいいのか⑮」で、複文と重文の関係を以下のように定義しました。

    「英語の複文(a complexsentence)に該当する中国語文は本書の主従複文で,重文
     (
a compound sentence)に該当する中国語文は本書の対等複文であり,中国語は
     重文という語は用いない。


 ところで、日本語の複文と中国語の複文の関係もこれと同じなのかがが気になりました。

 

 なぜなら、『広辞苑』・『大辞泉』・『新明解 国語辞典』の例に、主従複文・対等複文ではない文があるからです。
   A 誰もが雪が降ると思っている。(『広辞苑』

   B ここは雨の多い地方だ。(『大辞泉』  
   C 何を言われても怒ったことの無いのが、強いて言えば欠点だ『新明解国語辞典』

どうもこのABCは『新明解 国語辞典』の複文説明にある「主語・述語・修飾狗のいずれかの中に、主述の対応を含む」有属文のようです。Aは「雪が降る」が目的格の連用修飾語句、Bは「雨の多い」が連体修飾狗、Cは「何を言われても怒ったことの無いのが」が全文の主語(主部)、「強いて言えば欠点だ」が全文の述語(述部)といえます。

 中国語訳のABC文、A文は(=SVO)型の主述賓語文、B文は型の変則連動文(本則は)、C文は全体は複文で、主部と述部は一種の連動文ではないでしょうか。

A 谁都将要雪。

B 这地方雪很

  C 别人怎样他他仍然没生过气, 硬要说来这点他唯一的缺点。

 ということは、日本語の学校文法などの複文に含まれる有属文は、拙著『日英中 三方攻読 中国語文法ワールド』の中国語複文には含んでいないということになります。


ここでまたまた疑問なのは、単文を『広辞苑』は「主語・述語の関係を一組だけ含む文」、『大辞泉』は「一つの文において、主語・述語の関係が1回だけで成り立っているもの」、『新明解国語辞典』は「一つの文の中に、主語・述語の対応関係が一つしか認められないもの」と定義し、《现汉》は“单句”を“不能分析成两个或两个以上的分句的句子”と説明しているので、中国語の連動文や主述賓語文は単文とは言えない、やはり複文の一種ではないのかということです。

どちらであっても中国語の会話上達には関係ないことですが、会話する機会の少ない環境にある私としてはこんなことに気をまわして、ヒマを潰しております。






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by damao36 | 2017-08-23 09:19 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑮――単文・複文・重文

文が単文か複文か,それとも重文かという分類,それほど重要な問題ではないでしょうが,用語の意味をきちんと理解しておくことはやはり必要でしょう。

そこで『広辞苑』と『大辞泉』の単文・節・複文・重文の説明と『新明解国語辞典』の単文・複文の説明,さらに《现代汉语词典》の“单句”(単文)“分句”()“复句”(複文)の説明を挙げておきます。(例文には下線を付す。

 【単文】 simple sentence 主語・述語の関係を一組だけ含む文。一つの節からなる文。

 【】  文法で、一組の主語と述語からなるまとまり。

 複文】 complex sentence 主節と従属節からなる文。主節の一部に従属節が含まれている文。「誰もが雪が降ると思っている」「雪が降ると,電車が止まる」「雪が降る日は寒い」「雪の降る」が従属節でそれ以外が主節。

重文】 compound sentence 主語・述語の関係が成り立つ部分が、対等の資格で結ばれている文。合文。「花は咲き,鳥は歌う」の類。(以上『広辞苑』

単文】 文の構造上の分類の一つ。一つの文において、主語・述語の関係が1回だけで成り立っているもの。「鳥が鳴く」「犬が速く走る」などの類。

】  文を構成する部分として一つのまとまりをなす連文節で、その中に主語・述語の関係を含むもの。

 複文】 文を構造上から分類した場合の一。主語・述語からなる文でさらにその構成部分に主語・述語の関係が認められるもの。「ここは雨の多い地方だ」など。

重文】 主語と述語をもつ関係が二つ以上並列的に含まれる文。「冬がさり,春が来る」など。(以上『大辞泉』

単文】 〔文法で〕一つの文の中に,主語・述語の対応関係が一つしか認められないもの。

】  主語と述語を備えた語の連続が,文の一部分となったもの。

複文】 〔文法で〕一文中に主部・述部の対応が二つ以上認められるもの。〔山田文法では〕これを三つに分ける。重文=もと対等の関係を持つ二つの文が,上下区の資格で一文を構成するもの。例:「バッターがよく打ち,ランナーもよく走る」。合文=主・従の関係を持つ二つの句からなる文。例:「君が行くなら,僕も行く」。有属文=主語・述語・修飾狗のいずれかの中に,主述の対応を含む文。例:「何を言われても怒ったことの無いのが,強いて言えば欠点だ」。なお,学校文法では「複文」から「重文」を除く。以上『『新明解国語辞典

单句dēnjù 不能分析成两个或两个以上的分句的句子。

分句fēnjù 语法上指复句里划分出来的相当于单句的部分。分句和分句之间一般有停顿,在书面上用逗号或者分号表示。分句和分句在意义上有一定的联系, 常用一些关联词语(连词、有关联作用的副词或词组)来连接,如天晴了,雪也化了

复句fùjù 语法上指能分成两个或两个以上相当于单句的分句的句子, :梅花才落,杏花又开了河不深,可是水太冷明天不下雨,我们上西山去这三个复句各包含两个分句。同一复句里的分句,说的是有关系的事。一个复句只有一个句终语调,不同于连续的几个单句。



英語の文法書には英文には単文(a simple sentence)・複文(a complex sentence)、そして重文(a compound sentence)という区分があると記されていますが,日本語や中国語の文法書では重文という文法用語をほとんど見かけません。どうしてそうななのかが私にはわからず,ある程度調べた結果,『中国語文法ワールド』P.367では以下のように説明したのでした。

※ 英語では文を単文・重文・複文と区分することがある。しかし,中国語の複文は英語の複文(a complex sentence)ではなく,重文(acompound sentence)に該当する。日本語の学校文法でも重文という分類は採用していない。

でも,改めて上記辞書の説明を読み,この説明の「中国語の複文は英語の複文(a complexsentence)ではなく,重文(acompound sentence)に該当する」という部分はは誤りで,正しくは以下のように訂正すべきだと思うようになりました。

※ 英語では文を単文・重文・複文と区分することがある。しかし,英語の複文(mplex sentence)に該当する中国語文は本書の主従複文で,英語の重文(a compound sentence)に該当する中国語文は本書の対等複文で,重文という語は用いない。なお,日本語の学校文法でも重文という分類は採用されていない。

また,日本語の複文と中国語の複文の関係も気になりました。『広辞苑』・『大辞泉』・『新明解国語辞典』の例に,主従複文・対等複文ではない文があるからです。

A 誰もが雪が降ると思っている。(『広辞苑』

B ここは雨の多い地方だ。(『大辞泉』

  C 何を言われても怒ったことの無いのが,強いて言えば欠点だ『新明解国語辞典』

このABCは『新明解 国語辞典』の複文説明にある「主語・述語・修飾狗のいずれかの中に,主述の対応を含む」有属文のようです。Aは「雪が降る」が目的格の連用修飾語句,Bは「雨の多い」が連体修飾句,Cは「何を言われても怒ったことの無いのが」が全文の主語(主部) ,「強いて言えば欠点だ」が全文の述語(述部),つまり主述述語文といえそうです。

 中国語訳ABC文だと、A文は(=SVO)型の主述賓語文(内界文),B文は型の変則連動文(本則は),C文は日本語も同じですが,全体が継起型の複文で,前節も後節も一種の連動文型です。

A’谁都将要雪。

B’这地方雪很

  C’别人怎样他他仍然没有生过气, 硬要说来,这点他唯一的缺点。


ここでまたまた疑問なのは,単文を『広辞苑』は「主語・述語の関係を一組だけ含む文」,『大辞泉』は「一つの文において,主語・述語の関係が1回だけで成り立っているもの」,『新明解国語辞典』は「一つの文の中に、主語・述語の対応関係が一つしか認められないもの」と定義し,《现汉》は“单句”を“不能分析成两个或两个以上的分句的句子”と説明しているものの,「主・述の関係を一組だけ含む文」とは明言していないことです。「主・述の関係を一組だけ含む文」とは言い難い中国語の連動文を中国語文法では単文とみるのか,複文とするのか,諸書を見てもその点があやふやなことです。






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by damao36 | 2017-08-22 07:51 | 中国語 | Comments(0)