カテゴリ:中国語( 188 )

これでいいのか⑬――補語のVCO型とVOC型

補語文型で賓語が現れる文型には以下の数種があります。その文例を『中国語文法ワールド』から挙げておきます。

<結果補語>

b () 

1 了。 Wǒ hēzuì jiǔ le.

 I've become intoxicated from wine.酒に酔ってしまった

8 我的名字Tā xiěcuòle wǒ de míngzi.

He wrote my name wrong.彼は私の名前を書き間違えた

方向補語

h BA型)

1 三瓶啤酒回来Nǐ mǎi sān píng píjiǔ huílai.

Go and buy me three bottles of beer.ビールを3本買って来て

i BA型)

1 Xiàqi yǔlái le

It began/started to rain.雨が降り始めた

 可能補語

d (=/B/BA)型)

1 我没今天的午饭Wǒ méi chīdeshàng jīntiān de wǔfàn.

I missed takingtoday's lunch.(今日の昼飯を食べそこなった) zěnme zǒu

e (=/B)A型)
   我Wǒ chuǎnbushàng qìlái.
 I'm breathing with difficulty. 私は息ができなくなった

h (=/(=起、)) 型)

6 Tā kànbuqǐ wǒ.qǐ ugo               

He looks down on me. (彼は私を見下している)

i (=/A)型)

10 我一眼就Wǒ yì yǎn jiù rènde tā lái.
   I recognized her the moment I saw her.一目で彼女だとわかった
 
l (=/)型)

8 这本书Zhè běn shū zhíde yì dú.

This book is worthreading.(この本は読むに値する)

 <様態補語>

c (1)1(=/得不形容詞) (1)1型)

1 Tā kāichē kāide hěn hǎo.

She driveswell. 彼女は車の運転が上手だ

<数量補語>

b 11 動量・時量補語+11型)

1 中国五次Wǒ qù Zhōngguó qùle wǔ cì.

I havebeen to China 5 times.中国には5回行った

2 汉语十年Wǒ xué Hànyǔ xué shí nián.

I learn Chinese for ten years.中国語を10年勉強している)   

C OC型)

1 一点Qǐng gěi wǒ yì diǎnr.

Give me a little, please.少し私にください

6 汉语十年Wǒ xué Hànyǔ shí nián. 

I have learned Chinese forten years.中国語10年勉強してきた

d CO型) 

1 两次中国Wǒ qùguo liǎng cì Zhōngguó.

I havebeen to China 5 times.中国には2回行った

6 十年()汉语Wǒ xué shí nián Hànyǔ.

I learn Chinese for ten years.中国語を10年勉強している


 上記文型の中で圧倒的に述語の直後に補語の来るCOが多く、述語の直後に賓語の来るOC型は方向補語のh型と数量補語のc型だけです。
    様態補語のc(1)1と数量補語のb11の賓語は補語とは直接関係がない。 


 よりも
COが多いということは、補語は準述語とも言われてるように、述語との関係が深く、ゆえに述語と直結するのが本来の姿なのではないでしょうか。ならば、どうして方向補語のh型と数量補語のc型は述語と補語との間に賓語が挟まるのか、それが今の私の気がかりです。






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by damao36 | 2017-08-14 07:28 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑫――数量補語の賓語の説明

 数量補語の文型を以下のようにまとめました(『中国語文法ワールド』P.113)。

Ⅰ 動量・時量補語……動作・行為の回数や動作時間・経過時間を示す。

a     

b 11 動量・時量補語

c 動量・時量補語

d 動量・時量補語

Ⅱ 比較数量補語……動作・状態の比較結果差を示す。

e (“比”の介詞連語)型    状語のは“比”連語。省略される場合もある。

          ※ CdCdとしていたが、□枠ははずすことにします。


 この動量・時量補語bcd型には賓語が出てくるのですが、その説明が分かりにくいとのご指摘がありました。書いた本人も何度か読み直して、書いた意図を忖度する始末ですから、まったく申し訳ございません。

 要するに、賓語
をもつ文型のcd両型は人称代詞の場合は必ずc型で、固有名詞の場合はcd両型が可能、個体・集合・物質の一般名詞の場合はd型のみになるということなのです。
          ※ なお、P.14214行目、「“
我去日本去了数次”のa型にbの誤りでした。(間違いが多くて申し訳ありません。   
 
 
 このbcd型の基本的な訳語は、動量の数量補語の場合は「
(○○した」、時量の数量補語の場合は「(○○時間した」ということになるようです。


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by damao36 | 2017-08-14 06:17 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑪――代詞の分類(その2)

 代詞は一般には人称代詞・指示代詞・疑問代詞の3つに分類されています。拙ブログ「これでいいのか⑥――代詞の分類」では、この3つに疑問代詞の不定用法を項立てして不定代詞とし、代詞の分類を4つにしました。


ところで、例えば“shéiという語、『文法ワールド』では人称代詞にも疑問代詞にも不定代詞にも顔を出しております。“という語は指示代詞に出ていてもよさそうですが、疑問代詞と不定代詞だけにでています。これはちょっと不統一ではないのか、いま改めて考えるとそんな気がすのですが、いかがでしょうか。


 そこで、以下のように考えるといいのではないでしょうか。

疑問代詞と不定代詞には疑問または不定の人称代詞と指示代詞がある。例えば“”は「だれが・だれの・だれに」とあれば疑問の人称代詞(つまり疑問代詞)で、「だれかが・だれかの・だれかに」なら不定の人称代詞(つまり疑問代詞)である。“”も「どれが・どれの・どれに」とあれば疑問の人称代詞(つまり疑問代詞)で、「どれかが・どれかの・どれかに」なら不定の人称代詞(つまり不定代詞)である。





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by damao36 | 2017-08-07 15:36 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑩——助詞の分類

文法用語、スペースの関係もあってその定義は読者が”忖度”しないといけないことが多いようです。前回ブログ記事の一般名詞と普通名詞の違いの誤認、そのような例は私のようなキャリア不足の者にはよく起こることに相違ありません。今回は私の助詞の分類(『文法ワールド』P.336)が正しかったかどうかを検証してみることにします。

 助詞の分類としては構造助詞・アスペクト助詞(私は動態助詞としている)・文末助詞・語気助詞・状態助詞という語が、私が参照した文法書で散見されました。
   ※ 構造助詞の代表は3つのde(的、地、得)で、その例で分かるように<名詞的><副詞/形容
     詞地><動詞得>の形態で、定語・状語・補語といった文成分を構成する。
   ※ 動態助詞は”着、了、过”の3語。その3語が動詞、ときに形容詞に付着してそれぞれ持続態・
     完成態・経験態という3つのアスペクトを示す。
   ※ 文末助詞。直前の語句に付着するのではなく、文全体に付着するので、必ず文末に置かれる助
     詞。

 構造助詞と動態助詞・文末助詞の定義については以上のように私は理解して問題ないと思うのですが、語気助詞とあまり耳にはしない用語ですが、状態助詞(または陳述助詞)についてはその理解にかなり迷わされています。

 語気助詞は文末に現れるので文末助詞の下位分類ということでしょうが、多くの書が疑問の”吗”maを語気助詞としていることに私は違和感を感じるのです。言葉というのは音声と意味との連結なので、語気というのは語意にはあまり関係なく、発話者のその語句を発するときの感情表現ではないか、と思うのです。ですから、語気助詞といわれる語を省くと、感情の表現はなくなるけれども文意は不変、私はそう思うのです。疑問の”吗”を除くと肯定の意になるのですから、発話者の判断・認定が大きく変わるのですから、陳述助詞とする方がよい、私はそう思ったのでした。

 また、文末助詞の”啊”には停頓・列挙、構造助詞の”的”には列挙・表数の意味があります。この用法は他の用法とは異なるので、新しい名称を付けたらということで、列挙助詞・停頓助詞・表数助詞という助詞を勝手に新設しました。でもこれらの助詞は構造助詞の下位とすべきかどうか、悩ましいところです。

 ところで、構造助詞ですが、3つのdeの以外に”不、将、被、给、见、所、似的/似地、般、着”といった語をも挙げておきました。この中の”被、给、见、所”は語頭に、その他は語末に位置するので、助詞というのは語頭助詞・語末助詞・文末助詞という区分も可能かなとも思っております。でも、補語となる”得”と”不”は動詞と方向動詞や”得”(この”得”は動詞)の間に挟まって可能補語に、”将”は動詞と方向動詞の間に挟まって方向補語など(”得”は状態補語にも用いる)に、”着”は介詞と名詞の間に挟まって持続を示す介詞連語を構成します。今気づいたのですが、この”得、不、将、着”の4語、前後の語を併せて一塊の補語や連語を構成するのですから、この3語は語中または語間助詞、より正確には句間助詞とすべきだったのでは、そうも思っているところです。






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by damao36 | 2017-08-06 09:24 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑨――“得”を用いる補語

 『日英中 三方攻読 中国語文法ワールド』(朝日出版社)の§7-1 補語――述語後置の補完成分P.66表≪補語の種類とその成分≫で、つなぎの助詞“”を用いる補語は可能補語と様態補語の2つだけとしましたが、果たしたこれでいいのでしょうか。

”についてはP.125に《现汉》語釈(ただし、例文は省略)を挙げています。

【得de 1.用在动词后面,表示可能可以(可能補語。本書は補語動詞とする) 注意否定式是不得”。
           2. 用在动词和补语中间,表示可能(可能補語)注意 否定式是把换成”。
            
3. 用在动词或形容词后面,连接表示结果程度的补语。(様態補語)

     注意 (1) 写得好”的否定式是写得不好”。(2)动宾结构带这类补语时,要重复动词, 写字写得很好,

           不说写字得很好”。

        4. 用在动词后面,表示动作的完成或动作、状态的持续(白話文用例)

 
この語釈3用在动词或形容词后面,连接表示结果程度的补语。”に依拠すると、“”には結果補語にも用いられるということになります。しかし、本書は煩雑さを避けるために結果補語の“”は明記しないことにしております。なお、本書の“”を用いる様態補語は《现汉》は程度補語と様態補語をまとめて程度補語としている、そおように理解されます。以下に《现汉》語釈3の例文を挙げて、本書の補語の分類ではどのように説明したらいいのかを考えみることにします。

1 Pǎodechuǎngbuguòqu qì lai.

ran out ofbreath.走って息がきれた

2 非常Xiědefēicháng hǎo.

write extremelywell.とてもよく書けている

3 天气Tiānqì rèdehěn.

Itis too hot.天気は熱くてたまらない


1を本書では結果補語型の可能補語(P.129)としております。「息もできない」で可能補語としましたが、様態補語の方がいいのかもしれません。2は様態補語のb型(P.136)です。語釈3の注にあるように“动宾结构带这类补语”にすると、この文はc型の“作文非常”とすることができます。3は様態補語のa型(P.135)です。

補語の定義、受け取る人によって、前後の状況によって幅があってもいいのではないでしょうか。






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by damao36 | 2017-08-04 12:14 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑧――場所時間主語

 『日英中 三方攻読 中国語文法ワールド』(朝日出版社)P.66§5-1 主部・主語・主題で、中国語の主語をA 被説明主語・B 場所時間主語・C 動作主語・D 被動作主語・E 被推測判断主語・F 主題主語の6種としました。

P.66B 場所時間主語では以下の6つの例文を挙げました。

1 宿舍前面花园。Sùshè qiánmiàn shì huāyuán.

Thereis a garden in front of the dormitory.宿舎の前は庭園です

2 他房间里一台电脑。Tā fángjiānli yǒu yì tái diànnǎo.
There is a computer in his room.部屋にはパソコンが1台置いてある

3 路上一辆公交车。Lùshangtíngzhe yí liànggōngjiāochē.
A bus is parking on the road.路上にバスが1台停まっている

4 门口停了一辆汽车。Ménkǒu tíngle yí liàng qìchē.

There is acar parked at the entrance.玄関口に車が一台停まっている

※ 14の文型はS文であるが,主語Sは空間を示す場所詞で,実質上の主語は賓語になり,日本語訳では賓語が主語になる。13は存在を,4は出現を表す。§21-4の存現文参照。

5 昨天Zuótiān xià yǔ.

It rained yesterday.昨日は雨だった

6 后天她的生日Hòutiān shì tā de shēngri.

The day aftertomorrow is her birthday.あさっては彼女の誕生日です

7 今天Jīngtiānrède yàomìng.

It is terribly hot today.今日は暑くてたまらない

※ 57の主語は時間詞。56S文,7S文。時間詞主語は場所詞主語のような存現文とは限らない。5の“”は「降った。雨が」と賓語が実質主語になる存現文であるが,6は“是”構文で,7は様態補語文である。(取り消し線の個所は不正確なのでカットします。また、7は「様態補語の形容詞述語文」とした方がよさそうです。


場所または時間主語というのは説明文の一種ですが,“”構文や“”構文の中の“”存在文・“”存在文、それに一般動詞の存在・出現・消失文の主語になるはずです。同じ存在文でも“”構文の””存在文の主語は被説明主語です。

ところで、§5-1の方向補語のところにも場所詞または時間詞を用いた例文がありました。まずP.121の例を挙げます。

1 这里一个人Zhèli zǒulai yí ge rén

Herecomes a person on foot.こちらに誰かが歩いて来る) 

2 星期五晚上这句话Xīngqīwǔ wǎnshang tā chuánlaile zhè jù huà.

On Fridayevening he passed this word along.金曜日の晩に彼はこの話を伝えて来た

 この例文1の場所詞“这里”は他に主語がないので、場所主語でしょう。例文2の時間詞“星期五晚上”は他に“他”が動作“传来”の主語になるので、これは時間状語の文頭移動とするべきでしょう。

P.124の以下の例の主語はどうでしょうか。

1 Xiàqi yǔlái le

It began/started to rain.雨が降り始めた

2 屋里一个人Cóng wūli zǒuchū yí ge rén lai.

Someone comes out of the room.誰かが部屋から出て来た) 

3 屋里了。Tā zǒujìn wūli lai le.

He was walking intothe room. 彼は部屋に入って来た

4 把衣服箱子里Bǎ yīfu fàngjìn xiāngzili qù.

Put the clothes into the box. 服を衣装箱の中に入れなさい

1は主語省略ですが、補うとした“天”でしょうか。だとしたら、場所主語です。2の“屋里”は介詞連語です。介詞連語は状語がほとんどですが、この文の動作主語は賓語の位置にある“一个人”です。ですから、介詞連語の“屋里”は場所主語としてもよいのではないでしょうか。3は“他”が主語で、場所詞は賓語です。4の“把衣服”、これは2の介詞連語“屋里”とは同じではありません。述語動詞“放进去”という動作を行う人がいるはずです。訳語から推測すると、動作主語は“”でしょう。この文は命令口調の“把”構文でしょう。


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by damao36 | 2017-08-01 10:40 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑦――述語の範囲

 拙著「日英中 三方攻読 中国語文法ワールドP.10凡例で、中国語の文構造を以下のように示しました。

m                 

定語主語 状語 α・述語・β補語定語賓語 


 ここで問題だと感じるのは述語とはいったいどこからどこまでかという、その範囲の限定です。


 この表からは大枠の述語は
、つまり、α・述語・β補語です。この枠内の述語は正確にいうと述語コア(述語中心語)です。その述語コアに、ときにα(前置付加語)β(後置付加語)、そして補語が加わる場合をも、適当な名称がないので、あいまいな状態なのですが、これを私は述語とみなすことにしようか、と今は思っています。とすると、上表の述語は述語コアと修正すべきではないのでしょうか。

m                 

定語主語 状語 α・述語コア・β補語定語賓語 


 
 さて、述語コアになるのはどういう語なのでしょうか。名詞述語文以外は本動詞と本形容詞です。この述語コアの前には
前置付加語αが付きます。αは助動詞と副詞の一部です。その副詞は進行の”、否定の,,,”、お飾りの“”です。述語コアの後に来る後置付加語βは動態助詞の“,,”の3語です。付加語以外に補語も述語の一部(準述語とも呼ぶ)とします。補語には動作結果にかかわる結果・方向・可能補語、外的状況の程度や状態を示す程度・様態補語、動作回数や持続または経過の時間量を示す数量補語の6つです。私は以上のように考えたのですが、それでよろしいでしょうか。
    ※ 例文述語は太文字にしました。助動詞も動詞の一種ということで太文字にしています。補語が
      動詞・形容詞の場合も太文字です。このあたりの統一やや微妙です。
    ※ 英語は最初は動詞のみ太文字にしていましたが、途中から助動詞もと考え、太文字にしまし
      た。中国語の否定の副詞は助動詞の前に位置しますが、英語の否定の副詞notは助動詞と本動
      詞の間に挟まるので、細文字のままだったり太文字だってりと迷いがあって、不統一なところ
      が散見されてしまいました。
    ※ もしかして助動詞も前置付加語ではなく、述語コアに入れた方がいいのかもしれません。

 


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by damao36 | 2017-07-30 11:07 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか⑥——代詞 の分類

 代詞は日本語の代名詞とイコールではありません。日本語の代名詞は名詞の代替ですが、中国語の代詞は名詞以外に副詞や形容詞、ときに述語の代替でもあります。

 この代詞を私は人称代詞・指示代詞・疑問代詞・不定代詞を4つに分類しました
(日英中 三方攻読 中国語文法ワールド』P.268)

≪中国語の代詞≫    《现汉》は疑問代詞を指示代詞より先に挙げるが,本書は指示代詞を先にする。

人称代詞

一人称二人称三人称不定称に分ける。

人・物()の代替語として主語・賓語となる名詞用法がある。また,名詞を修飾して定語になる形容詞用法もある。英語の人称代名詞は主格・目的格・所有格があるが,中国語人称代詞の主格と賓語は同型語で,所有格に該当する定語には原則“的”を付ける。

指示代詞

近称遠称不定称に分ける。

人・物・事の代替・指示語として主語・賓語となる名詞用法以外に,定語となる形容詞用法(限定・叙述用法),状語となる副詞用法,述語となる述語用法がある。明確なものを指すので特定指示代詞ともいう。

疑問代詞

名詞形容詞副詞の3用法に分ける。

主語・賓語・定語・状語・述語となる名詞形容詞副詞述語用法がある。人・物・事の代替・指示語である人称・指示・不定代詞とは異なり,その人・物・事がどうであるかを求める語である。

不定代詞

泛指任指·虚指其他に分ける。

主語・賓語・定語・状語・述語となる名詞形容詞副詞述語用法がある。疑問代詞と同形であっても働きは疑問の提示ではなく,語り手の特定できない人・物・事の代替・指示である。不特定指示代詞ともいう。

   ※ 中国語代詞はすべての文成分で用いられる。ゆえに,その用法も名詞・形容詞・副詞・

動詞相当になる。しかし,中国語は英語のように必ずしも文法機能で品詞を区別しているとはいえない。そうしない理由は兼類語数が増えて煩雑になるからではと考える。

※ 英語は日本語同様に名詞の代替・指示の語のみをpronoun代名詞)と呼び,代名詞には人称代名詞指示代名詞疑問代名詞不定代名詞関係代名詞などがある。

※ 英語の人称代名詞には主格・所有格・目的格があり,単数複数の別があり,所有代名詞(mine,ours……)・再帰代名詞(myslf, ourselves……)もある。

※ 英語の指示代名詞の近称はthis/these,遠称はthat/thoseである。疑問代名詞は

who, what, which, whoever, whicheverなど。同形語が形容詞用法のときは疑問の形容詞に,when, where, why, howなどの副詞用法のときは疑問の副詞になる。one,another/other, some/any, both/either/neither,all /none/each,someone/everythingなどは不定代名詞で,who/whose/whom,which/whose /which,thatなどは接続詞と代名詞の機能を持つ関係代名詞でもある。

 
 ところで、不定代詞はふつうは疑問代詞の不定用法と説明されています。この用法は疑問の用法とはまったく異なるので、いちいち「疑問代詞の不定用法」と断ることになりますが、そうすることが私には面倒に思われ、新名称を設けることにしたのでした。

 なお、《现代汉语词典》不定代詞に該当する語の語釈に《现代汉语词典》では”任指””泛指””虚掷”という語が出てくるのですが、その語の私の説明、これもこれでよいのかといささか不安があります。









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by damao36 | 2017-07-30 08:52 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか④――主述賓語の内界表出文

 拙著『日英中 三方攻読 中国語文法ワールドP.458§23-4 主述賓語の内界表出文で、以下の例を挙げて、このような主述賓語の文、111(=S2V2O2)内界表出文(略称内界文)と勝手に命名しました。

内界表出文の構造≫       は人が心の中で認識する述語動詞下線部が大賓語。

1 1  1 (=S2V2O2)  ……111(=S2V2O2)

A     应该 Wǒ kàn nǐ yīnggāi qù nàr

I think (that) you must go there.君はあそこへ行くべきだと思う

1 1  1(=S2V2C)   ……111(=S2V2C)

B 事实 证明 Shìshí zhèngmíng tā shì duì.

Fact proved that he was right.事実は彼が正しいと証明している

                     文型は他に111(=S2V2)文もある。


 この例文Aは主語が人称代詞で,Bは主語が一般名詞です。人称代詞が主語のA文はその人の心中の“つぶやき”が原型なので,従来心中文と呼んでいました。しかし,同じ主述賓語文でもB文のように一般名詞が主語の場合は“つぶやき”ととるには違和感があり、どうしたものかと思案した結果、内界表出文ならAB両文の表現内容を示せるのではと判断したのでした。

この文型の述語動詞はA文は心理活動動詞、Bは言語活動動詞が主になるようです。「心理または言語活動は外界からは窺い知ることのできない内界(人の心の中)の世界を表す語彙である。ゆえに,このような動詞を用いた文を内界表出文と呼ぶことにする」、そう考えたのですが、果たしてそれでいいのかでしょうか。100パーセントの自信はありません。

なお,「文型は他に111(=S2V2)文もある」と注記していますが、正確には常に大賓語をとる111(=S2V2O2)文、11(=S2V2C)文、または11(=S2V2)とは限らず、心理または言語活動動詞を用いた文なら、型や型もあるのではないでしょうか。とすると、表題の主述賓語の内界表出文心理・言語活動動詞の内界表出文とすべきなのでしょうか。
   ※ 《现汉》には“外界”(1 某个物体以外的空间。2 某个集体以外的社会)という語は登録され
     ているが、“内界”はない。しかし、『大辞泉』には以下のように説明されている。
      外界:2 哲学で、意識から独立してその外部に存在するすべてのもの。客観的実在の世界。
      内界:2 哲学で、意識の内部のすべての事象。意識の内面的世界。
       



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by damao36 | 2017-07-29 10:10 | 中国語 | Comments(0)

これでいいのか②――日英中の文成分語順

 

「これでいいのか」第2弾は『日英中 三方攻読 中国語文法ワールド』§3-2の文成分の5W1Hによる日英中語の語順(P.45)についてです。まず、その表を掲げます。

(日)誰が/何がいつ/どこで/どのように/何を~する 

()誰が/何が~する何をどこで/いつ/どのように

()誰が/何がいつ/どこで/どのように~する何を


日本語・中国語はこれでいいと考えていますが、英語がこれでよいのでしょうか。

 今考えると、英語の場所と時を表す「
どこで/いつ」は日中語とは逆で、しかも文末ということはこれでいいと思いますが、副詞句節に相当する「どのように」を最文末としているのが疑問です。

 副詞句節は述語動詞の前または後とすべきではないでしょうか。ゆえに、ここは以下のように訂正しておくことにします。


()誰が/何がどのように~するどのように何をどこで/いつ

123

※ つまり,英語のは3か所に分かれて用いられるので、M1M2M3とする。




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by damao36 | 2017-07-27 20:30 | 中国語 | Comments(0)