<< 日本は米中の”蚊帳の外”、なら... 目からウロコ  「世論が大事」... >>

体感中国語147―動作動詞と非動作動詞(状態動詞)

 動詞はわが国では「はたらきことば」と呼ばれていたこともあり、人や事物の動作・作用、存在・状態あるいは性質・判断・認識などを述べるはたらきをします。

 文中では述語の核となり、日本語では文中の共演者である出来事を表す名詞(句・節も含む)を文末で結び付けます。しかし、英語と中国語は共演者となる名詞/句/節を前後に配し、前に配置されるのが主語で、後置が英語では目的語か補語、中国語では賓語になります。

 日本語は次に来る語との接続関係から未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形という6つの活用があり、英語はテンスとアスペクトの関係から原形、現在形、過去形、過去分詞、現在分詞といった活用があります。また、英語では主語の人称や単数複数によって、動詞は影響を受けて語形が変化します。しかし、中国語は日本語や英語のような活用、変化はまったくしません。

 英語はbe動詞と一般動詞とに大きく2分し、疑問文や否定文を作るときに違いが現れますが、be動詞に該当する中国語の「」には、そのようなことはありません。

 でも、中国語の動詞を大きく2つに分けて動作動詞非動作動詞状態動動詞)とする見方を知っておくと、中国語を理解する上でなにかと役立つこともあるので、私なりの分類を紹介しておきます。

  動作動詞 (具体的な動作を示せる動詞)
  ①変化性動詞
     打   吃   走   到   忘   出发   毕业   结婚   

  ②持続性動詞/静態動詞
     看   说   吃   订   养   租   

  ③方向動詞
     上   下   进   出 回   过   开   起
     上来   上去   下来   下去   进来   进去   出来   出去
     回来   回去   过来   过去   开来   开去   起来   起来



  非動作動詞/状態動詞
  ④存在・変動動詞
     有   在   存在   增加   缩小   

  ⑤関係動詞
     是   叫   姓   像   等于   

  ⑥知覚・認識動詞
     知道   相信   关心   明白   了解   熟悉   理解   

  ⑦心理活動動詞 
      爱   恨   饿   困   怕   想   要
      羡慕 讨厌 喜欢 生气 同情 体贴   


  ⑧生理現象動詞 
      病   醉   醒   发烧   咳嗽

  使役動詞 
      叫   让   使   请   命令    

  助動詞
      要   想   肯   敢   得   该   能   会   可以   


 この分類の中のは限りなく介詞に近い用法で、介詞とみた方が文法的にはすっきりすると思うのですが、ほとんどの書が動詞としてあげています。の助動詞は中国語文法では能願動詞とも呼ばれ、一品詞としては認めてられていません。それにもかかわらず、辞書等ではほとんどが助動詞という区分をしています。品詞をたてるべきかどうか、迷うところです。

 要するに中国語動詞は大きく二つに分けると動作動詞非動作動詞/状態動詞ということになります。

 その見分け方としては、の①は「~という動作をする」、②は「~という動作をして、それを繰り返しつづけている」と具体的動作をイメージしまがら思い描くと、違いがわかってきます。③は「~へ移動する」というイメージです。

 の④は「~がある/にある/~している」、⑤は「~である/にある」、⑥、⑦、⑧は「~ている」と補助用言を加えたいい方で訳す方が自然です。このBの⑥、⑦、⑧は形容詞の非性質形容詞である状態形容詞とよく似ています。

 の⑥、⑦、⑧を具体的に説明しておきましょう。例えば、「知道」「」「」という語、中国語では1単語ですから日本語も1語ですまそうと、「知る」「愛す」「病む」と訳したのでは、漢文訓読口調になってしまいます。「知っ て いる」「愛し て いる」「病ん でいる」といずれも補助動詞をつけて、3単語でいう方が自然な日本語になるということです。

 なお、非動作動詞はその語の意味から、結果として以下のような特徴が生じることになります。

  1 補語が付く場合は程度・可能・数量補語だけで、結果・方向・様態補語はつかない。
  2 副詞“~”による進行形はない。
  3 アスペクトとは関係しない。したがって、アスペクト助詞(了 过 着)がつくことはない。
  4 “有 在 能”を除いて、“”では否定できない。
  5 使役、受身文にはならない。
  6 命令形にはならない。

 
 これはきわめて状態形容詞に近い特質なので、形容詞とあわせて状態述語と呼ばれることもあります。
[PR]
by damao36 | 2009-05-30 09:32 | 中国語文法 | Comments(0)
<< 日本は米中の”蚊帳の外”、なら... 目からウロコ  「世論が大事」... >>