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体感中国語142―日英中の基本文はこうだ

 日本語の主語と述語との関係を考えたとき、一体どのくらいの関係が成り立つのかというと、意外と少なく、以下の4種類だけです。これを日本語の基本文と呼ぶことにします。

 1 あの子は(が)中学生だ。  
 2 あの子は(が)かわいい。  
 3 あの子は(が)泣いた。
 4 あの子は背が高い。    

 「あの子は(が)」が主語で、「中学生だ」「かわいい」「泣いた」「背が高い」が述語になります。

 「中学生だ」は「中学生(名詞)+だ(助動詞)」、「かわいい」は「かわいい(形容詞)」、「泣いた」は「泣い(動詞)+た(助動詞)」、「背が高い」は「背(名詞)が(助詞)+高い(形容詞)」からなっています。

 したがって、1は名詞が述語の中心ですから名詞述語文、2は形容詞述語文、3は動詞が中心ですから動詞述語文です。4は述語の部分が「背が」と「高い」に分けることができ、「背が」が「高い」という述語の主語になります。つまり、この文は述語が「主語+述語」で成り立っているので、主述述語文と呼ばれています。まとめると以下のようになります。

 名詞述語文     あの子は(が)中学生だ。     「~は(が)~である」
 形容詞述語文    あの子は(が)かわいい。     「~は(が)の状態にある」
 動詞述語文     あの子は(が)泣いた。       「~は(が)~する」
 主述述語文     あの子は背が高い。        「~は~が~の状態にある」


 ところで、この文を英語にするとどうなるのでしょうか。

 1 The boy is a student at junior high school.
 2 The girl is pretty.
 3 The baby cried.
 4 The boy is tall.


 おわかりのように3のcryは動詞の過去形で、あとの1,2,4はbe動詞が入っています。したがって、英語には名詞述語文とか形容詞述語文とか主述述語文とかはなく、全部動詞述語文ということになります。ただし、その動詞述語文は一般動詞述語文とbe動詞述語文とにわかれています。


 それでは中国語はどうなのでしょうか。結論から先にいうと、1は違いますが、2,3,4は日本語と同じです。

 1 他是个中学生。
 2 她很可爱。
 3 那孩子哭了。
 4 他个子很高。

 1は「」が動詞ですから、動詞述語文です。それなら中国語には名詞述語文はないのかというと、そうではありません。年齢や時間、数量、天気、出身地などを説明するときに名詞述語文になります。日本語は「~だ(である)」という助動詞が付きますが、中国語は純粋に主語も述語も名詞だけです。

 例 他三十八岁。   (私は38歳です。)
    今天十月一号。 (今日は10月1日です。)

 2の述語の核である「可爱」は中国語でも形容詞で、したがってこの文は形容詞述語文です。形容詞が述語になる場合、英語はbe動詞が不可欠ですが、中国語は日本語と同じで形容詞だけで述語になります。

 3の述語「哭了」は「動詞+語気助詞」ですから、動詞述語文です。

 4は主述述語文です。以下の構造です。この述語文は日本語もですが、述語の核は形容詞ですから、広義では形容詞述語文としてもいいでしょう。
   他  个子  很 高。
   (主語) (述       語)
         (主語)  (述  語)

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by damao36 | 2009-04-13 12:13 | 中国語 | Comments(0)
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