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日本を動かしているのは検察権力か

 田原総一郎さんのBPnet「時評コラム」3月6日のコラム「小沢代表の対検察“戦闘宣言”は角栄仕込みか」に、1976年2月に明るみに出た世界的な大規模汚職事件、”総理の犯罪”について、田原さんは「僕はこのロッキード事件は冤罪(えんざい)だと思っている」とはっきり書かれていました。その根拠の一つは以下のような自己の取材体験からです。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090306/137142/?P=1

  詳しいことはここでは述べないが、田中角栄さんらは、ロッキード社から4回にわたって丸紅経由で金を受け取っ
 たとされている。
  特に、3回目については、検察が丸紅側の運転手と伊藤宏専務に、ホテルオークラの受け取り場所を強引に押
 し付け、そのことを認めさせていた。
  僕はその運転手に直接取材をしている。
  検察が決めた金の受け取り場所はホテルオークラの正面玄関だったのだが、検察は運転手にその場所の図ま
 で書かせていた。そして伊藤専務にもそれを認めさせて、同じ図を書かせた。
  しかし、検察の担当者はホテルオークラをよく知らなかったものと思われる。
  なぜならばホテルオークラの正面玄関はボーイも客もいっぱいいて、金が渡せるわけがないのだ。
  結局、検察は受け渡し場所を宴会場入り口に変えて、それをまた運転手に認めさせ図を書かせ、伊藤専務にも
 それと同じ図を書かせた。
  検察が押し付けたことを、自ら変えて、また押し付けて書かせているというわけだ。
  さらに、この日の宴会場では、自民党の実力者のパーティーがあり、人の出入りがたくさんあった。
  宴会場の駐車場で金の受け渡しをしたというが、この日は大雪で、その中で30分も立って待っていたということ
 になっている。まるでマンガだ。 (引用終わり)


 ネットで調べてみると、確かに田原さんは『戦後最大の宰相 田中角栄〈上〉』(講談社プラスアルファ文庫)という本を書かれ、その中で「ロッキード裁判は無罪だった」と主張されているようです。ロッキード事件陰謀説、最初に唱えたのはどうも田原さんみたいです。
 
 ロッキード事件の3回目の収賄受領現場の検察側の強引な証拠の聴取、「まるでマンガだ」と切り捨てています。ですからロッキード事件陰謀説にはかなりの確信をお持ちに違いありませんし、検察の捜査方法にも疑念を抱いていたに相違ありません。

 私は日本は世界に誇る「自由と民主主義、人権や法の支配」の最も進んだ国家だと信じていたのですが、この国の代表的なジャーナリスト、オピニオン・リーダーである田原総一郎さんがかつてそういう疑問を抱き、しかし今は封印して、平然とどこかに潜んでいる巨悪を眠らせたままにしていることが不思議で、本当にわが国はどこかの国とは違う明るいい国なのか、疑問を抱くようになってきました。


 その田原さん、今度の小沢秘書逮捕事件、小沢対検察との戦い、どのようにお考えなのでしょうか。

 小沢さんはロッキード事件などこのような裁判をずっと傍聴席で見ておられたそうです。自分でも事件について調べておられたとのことです。それを聞いた私、小泉さんよりもその後のどなたよりも最も首相の座に近かった小沢さん、、その権利を自ら投げ捨て、野党議員として浪人暮しをされていたのは、師と仰ぐ方々の冤罪、その怨念を晴らすことをずっと自分の目標にされてきたからではないのか、そういう胸中凡人には理解しがたいことで、誤解され続けてきたのではないのか、そう想像してしまったのです。そのためには古い自民党政権を引き継ぐだけではだめだ、違った形で政権交代するしかない、そう考えておられたのではないのか、凡人とは少し違う私めはそう思ったのです。

 田中角栄元首相は最後まで全否定で徹底抗戦の姿勢をとって戦ったそうです。だから田原さんは小沢さんの“戦闘宣言”は「角栄仕込みか」とおっしゃっているのです。みんな昔はさんざん角栄先生にお世話になっていたのに、すっかり忘れてしまって、やれ金権政治家だの、土建屋の田舎親爺だの、まさに古い自民党体質だのと悪口三昧です。確かに角栄先生のように土建屋と深く結び付いているのは今は小沢代表くらいで、みなさん親の七光りのお坊ちゃまとか、金融とか外資ファンドとつながる西洋かぶれのスマートな都会人の牛耳る政界天下のようです。日本の道路が全部舗装されているように、どろんこ道の昔の田舎の風土とマッチする政治家はもう無縁なのです。


 それはさておき、田原さん、今度の件で小沢さんと民主党の対応について、こんな心配をされています。

 選挙を控えたこの大事な時期に、政治資金規正法違反といった形式犯で強制捜査が入り、第一秘書が逮捕されるという今回の小沢秘書逮捕の件、田原さんも前例のないことだとおっしゃっています。このような前例のないことを検察がするからには、「検察は“相当のもの”を持っている」可能性があるとのことです。その「“相当のもの”」が出てきたときに、今までのように民主党の役員たちが小沢代表を「一致団結して支持する」やり方は危ないとおっしゃっています。情けない」ともおっしゃっています。

 なぜかというと「日本の検察が起訴をすれば99パーセントの確立で有罪になる」からです。情報をリークして小沢悪人説へと誘導されるからです。はっきりはおっしゃってはいませんが、どうもこの小沢さんの戦い、勝ち目はないみたいです。ですから、民主党が小沢さんの一緒になって徹底抗戦し、「“相当のもの”」が出てきたときの「民主党のダメージは大きい」のです。党の役員たちも一緒に辞任するハメになりす。「一蓮托生」という単語を3回も使って、「非常に危険」と心配されております。


 この田原さんの民主党へのありがたい忠告、はたして正しいのでしょうか。秘書逮捕の時点で民主党は党代表を切り捨てるべきだったのでしょうか。今のような検察との徹底抗戦路線は民主党の沈没につながるのでしょうか。


 私は今や隠居の身です。こうした俗界の移ろいは退屈を紛らす格好の出来事です。もうおもしろくて拱手傍観、岡目八目をきめこんで眺めています。どちらが勝とうが負けようが私には関係はないのです。ですから、いろんな事柄が小沢徹底抗戦で浮上する方が退屈しないで面白いのです。もっともっとバトルをすればいい、そう思っているです。



 さてさて、話は少し変わりますが、8日の「サンデープロジェクト」で、ゲストに迎えた田中真紀子さんに田原さん、冒頭でこんなあいさつをされたそうです。

 「田中(角栄)さんも結局ユダヤにやられた。お父さんもやられたように小沢さんもやられた。

 ところがこの発言、ユダヤ系人権団体のSWC(サイモン・ウィーゼンタール・センター)という団体が腹を立て、SWCのHPに「政治スキャンダルを米国とユダヤのせいにする、日本の報道番組の司会者を糾弾する」という声明文を発表したとのことです。

 「日刊現代」12号で報道されていたということを香取俊介の道草日誌さんが紹介しているのですが、、香取さん、さらに以下のようなコメントを付けていました。
http://katorishu.exblog.jp/10488813/ 

   テレビの地盤沈下がいわれるなか、民放各局が今もっとも恐れているは、経営の基盤であるCM収入の低下
  である。とくに営業部門などを中心に大口のスポンサーには大変気をつかっており、《スポンサーを降りる》という
  言葉は、テレビに限らず新聞・雑誌にとっても泣き所である。田原発言へのユダヤ系人権団体の抗議に、田原
  氏本人やテレビ朝日がどう対応するか……。


 明日もまた「サンプロ」、楽しみですね。


             (田原総一郎もその他のマスコミも余計なお節介なんかするな。小沢も民主の売国奴議員も
              ”一蓮托生”消えてしまえば万々歳だ ネットウヨ・ネズミ)
by damao36 | 2009-03-14 22:35 | 政治 | Comments(0)
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