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体感中国語66―「よろしく」が口癖の日本人

私たち日本人は初対面の挨拶では必ずといっていいほど「はじめまして。どうぞよろしく」といいます。敬語の必要な相手なら「~お願いします」をあとに加えます。さらに身分の高い相手なら、「~お願いいたします」と2重に敬語を用います。

ですから、日本人と付き合いのある中国人は、「はじめまして。どうぞよろしくお願いします」の中国語訳として「初次見面。請多關照(Chu1ci4 jian4mian4. Qing3 duo1 guan1zhao4)という言葉を用意してくれています。

でも、この言葉は対日本人専用で、中国人同士で使うことはないでしょう。ですから、日本人の挨拶語に関心のない多くの中国人がこんな言葉を聞いたら、「日本人はなんでそんなに卑屈になるの」と、きっと違和感を持つのではないでしょうか。


いま、NHK教育テレビの英会話講座に「英語が伝わる100のツボ」というのがあり、3月に放送された第1回目は「よろしくお願いします」がテーマでした。

外国人専用アパートの管理を任されることになった英語がちょっぴり苦手な松平光太郎君、最初の住人たちとの挨拶で、「I'm Matudaira Kohtaro. Please call me Kohtaro. 」というところまではよかったのですが、日本式に「よろしくお願いします」を直訳して、「Please take care of me ! 」といい、住人たちは「?!?」となってしまいます。管理を任された光太郎君が初対面のアパート住民イに「私の面倒を見てください」といったのですから、びっくりでした。

そこで「英語発想のツボ」は「お目にかかれてよかった」と考えることだという先生のアドバイスがあり、正解は「Nice to meet you ! 」でした。


日本人と知日派中国人との会話なら「 你好! (您好! )」」(Ni3 hao3 / Nin2 hao3 )のあとに、「初次見面。請多關照」でもよいのでしょうが、その知日派中国人が日本人とだけの交流ならそれでもいいのでしょうが、欧米人との交流も盛んな今日の中国ですから、日本式を押し通すよりは、やっぱり国際感覚でいかざるを得ないのではないでしょうか。

ここは「よろしくお願いします」ではなく、「お目にかかれてうれしいです」の意味になる中国語、「認識你(您)我很高興! )」」(Ren4shi ni3(nin2) wo3 hen3 gao1xing )といかにもうれしそうに、中国人に負けない大きな声でいうべきではないでしょうか。

また、日本人というのは90度のお辞儀をする人種という中国人がもつ日本人へのイメージをぶちこわすためにも、決して頭なんか低くしないで、相手を睨みつけて堂々と、しかも自信に満ちた笑みをたたえて手を伸ばし、握手をすべきではなのでしょうか。


(ご先祖様は士農工商の商だったのか、頭も下げれば膝まで曲げる、そんな癖の抜けない 自虐的日本ネズミ)
by damao36 | 2008-08-25 12:37 | 中国語 | Comments(0)
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