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中国知識人の「チベット騒乱」への意見書

産経新聞の北京特派員福島香織さんのブログ「北京趣聞博客 」(ぺきんこねたぶろぐ)に中国知識分子30人が、連名で表明した、「チベットの現在の局面処理に関する意見書」の日本語訳が載っていました。(http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/520012/#cmt)

中国政府はこうした人たちの意見に耳を傾け、正しく対応してもらいたいと願い、転載させていただきました。



①目下、中国公式メディアの偏った宣伝的報道は、民族の仇敵を煽動し、状況の緊張を激化させる効果があり、国家統一維持の長期的目標に非常に有害であり、これを停止することをもとめる。

②われわれは、善意、平和、非暴力の原則を遵守し妥当に民族問題を処理したいとするダライ・ラマの平和的呼びかけを支持する。無辜の平民に対するいかなる暴力行為を譴責し、中国政府に暴力的鎮圧を停止するよう強烈に促し、チベット族民衆に暴力活動を行わないように求める。

③中国政府は「ダライ集団が組織的にあらかじめ策謀を練った計画的な事とするにたる証拠がある」というが、ならば、その証拠を提示し、国連人権理事会に対し、その証拠、事実過程、死傷者数などについての独立調査を求めるよう、政府に提案する。それをもって、国際社会の相反する見方や不信感を改変すべきである。

④われわれは、チベット自治区中国共産党指導者がいうところの、「ダライは袈裟を着たけだもの、人面獣心の悪魔」といった文革時代みたいな言葉が事態の収束になんの役にもたたず、中国政府のイメージに不利であると認識する。我々は、国際社会にとけ込もうとする中国のために尽力し、現代文明にふさわしい、執政の風格を示してゆくべきであると思う。

⑤われわれは、ラサで暴力行為が発生した当日(3月14日)、チベット自治区で責任者が「ダライ集団の組織的であらかじめ策を念入りに練った計画的事件であるとするになる十分な証拠がある」と説明したことに注目している。つまり、チベット当局は早くから暴乱が発生しうると知っていたわけで、それをむしろ有効に阻止できず事態を発生、拡大させたわけであり、これは内部に汚職が存在する、ということではないだろうか。厳粛な調査、処置を行うべきだ。

⑥もし、最終的に、これが組織的、あらかじめ策を練った念力な計画的事件であると証明できないならば、これは民間暴動が惹起させられたものであり、暴動を惹起させ、かつ捏造、虚偽情報で中央と国民をだました責任者を追及すべきであり、教訓をまじめに反省し、経験を総括し、今後同じ轍を踏まぬように、しなくてはならない。

⑦われわれは、チベット民衆に「踏み絵」を踏ませたりや後で責任を負わせるようなことをしないように強烈に要求し、逮捕者に対する審判は、公開、公正、透明な司法プロセスに従い、各方面が心から敬服するような効果に到達しなければならない。

⑧中国政府が信頼できる国内外メディアにチベット自治区内で独立した取材報道を許可するよう求める。目下、この種のニュース封鎖は、国民、国際社会の信頼をえることがかなわず、中国政府の信と誠をそこなう。もし、政府が真相を昇格しているなら、あれこれあら探しされることを恐れないはず。ただ、開放的態度があってはじめて、目下の国際社会の我が国政府に対する不信感は転換できる。

⑨われわれは、中国民衆と海外華人が冷静と寛容を保ち、深く物事を考えるよう呼びかける。激烈な民族主義の態度は、ただ国際社会の反感をまねき、中国の国際イメージを損なうだけだ。

⑩1980年代、ラサに限定されていたチベットの動揺がこのように、チベット各地に拡大した。このような状況の悪化は、対チベット工作に重大な過失があったことを反映する。関係部門は痛恨の極みと反省し、失敗した民族政策を根本から改変すべきである。

⑪今後、同類の事件発生をさけるため、政府は中国憲法で明記されている宗教信仰の自由と言論の自由の権利を遵守し、チベット族民衆に十分、彼らの不満と希望を表明させ、各民族国民に自由に政府の民族政策の批評と提案を表明させなくてはならない。

⑫われわれは、漢族チベット族の誤解をなくし、交流を展開し、団結を実現し、政府部門であろうが、民間組織、宗教人士であろうが、すべてがこのために努力するよう希望する。われわれは民族の仇恨をなくし、民族和解を実現せねばならず、民族間の分裂拡大を継続させてはならない。ひとつの国家が領土の分裂をさけるには、まず民族間の分裂をさけなければならない。



その30人として以下の人たちの名前が挙がっていました。
王力雄、劉暁波、張祖樺、沙葉新、于浩成、丁子霖、蒋培坤、余傑、孫文広、冉雲飛、浦志強、滕彪、廖亦武、江棋生、張先玲、徐珏、李駿、高瑜、王徳邦、趙達功、蒋亶文、劉毅、許暉、王天成、温克堅、李海、田永徳、劉荻ら。



≪追記≫
原文を見つけましたので、添付しておきます。

中国部分知识分子发表“关于处理西藏局势的十二点意见”(博讯北京时间2008年3月22日 首发 - 支持此文作者/记者)

博讯刚收到王力雄、刘晓波等中国著名知识分子签署的“关于处理西藏局势的十二点意见”一文,全文内容如下:

1. 当前中国官方媒体的单方面宣传方式,具有煽动民族仇恨和加剧局势紧张的效果,对维护国家统一的长远目标非常有害,我们呼吁停止这种宣传。 (博讯 boxun.com)

2. 我们支持达赖喇嘛的和平呼吁,希望遵循善意、和平与非暴力的原则妥善处理民族争端;我们谴责任何针对无辜平民的暴力行为,强烈敦促中国政府停止暴力镇压,呼吁藏族民众也不进行暴力活动。

3. 中国政府宣称“有足够证据证明这是达赖集团有组织、有预谋、精心策划的”事件,我们希望政府出示证据,并建议政府邀请联合国人权理事会对证据和事件过程、伤亡人数等进行独立调查,以改变国际社会的相反看法和不信任心态;

4. 我们认为类似西藏地区中共领导人所说“达赖是一只披着袈裟的豺狼、人面兽心的恶魔”那类文革语言无助于事态的平息,也不利于中国政府的形象。我们认为致力于融入国际社会的中国政府,应该展示出符合现代文明的执政风貌。

5. 我们注意到,拉萨发生暴力行为的当天(3月14日),西藏自治区负责人就宣布“有足够证据证明这是达赖集团有组织、有预谋、精心策划的”,这说明西藏当局早知道暴乱即将发生,然而却没有有效阻止事态发生和扩大,这其中是否存在渎职,应该进行严肃的调查处置。

6. 如果最终不能证明此次事件是有组织、有预谋、精心策划的,而是一场被激起的“民变”,则应该追究激起民变并且捏造虚假情报蒙骗中央和国民的责任者,认真反省教训,总结经验,避免今后重蹈覆辙。

7. 我们强烈要求不对藏族民众搞人人过关和秋后算账,对被逮捕者的审判必须遵循公开、公正、透明的司法程序,以达到各方面心服口服的效果。

8. 我们敦促中国政府允许有公信力的国内外媒体进入藏区进行独立的采访报道。我们认为,目前的这种新闻封锁,无法取信于国民和国际社会,也有损中国政府的诚信。如果政府掌握真相,就不怕百般挑剔。只有采取开放姿态,才能扭转目前国际社会对我国政府的不信任。

9. 我们呼吁中国民众和海外华人保持冷静和宽容,进行深入的思考。激烈的民族主义姿态只能招致国际社会的反感,有损于中国的国际形象。

10. 1980年代的西藏动荡局限于拉萨,这次却扩大到藏区各地,这种情况的恶化反应出对藏工作存在严重失误,有关部门必须痛加反省,从根本上改变失败的民族政策。

11. 为了避免今后发生类似事件,政府必须遵守中国宪法中明列的宗教信仰自由和言论自由的权利,让藏族民众充分表达他们的不满和希望,让各民族国民自由地表达对政府民族政策的批评和建议。

12. 我们认为,必须消除民族仇恨,实现民族和解,而不是继续扩大民族之间的分裂。一个国家避免领土分裂,首先在于避免民族之间的分裂。故而,我们呼吁国家领导人直接与达赖喇嘛对话。我们希望汉藏人民消除误解,开展交流,实现团结,无论是政府部门,还是民间组织和宗教人士,都应该为此做出努力。

2008年3月22日

签名人:

王力雄(北京 作家)
刘晓波(北京 自由撰稿人)
张祖桦(北京 宪政学者)
沙叶新(上海 作家 回族)
于浩成(北京 法学家)
丁子霖(北京 教授)
蒋培坤(北京 教授)
孙文广(山东 教授)
余 杰(北京 作家)
冉云飞(四川 编辑 土家族)
浦志强(北京 律师)
滕 彪(北京 律师 学者)
廖亦武(四川 作家)
江棋生(北京 学者)
张先玲(北京 工程师)
徐 珏(北京 研究员)
李 骏(甘肃 摄影师)
高 瑜(北京 记者)
王德邦(北京 自由撰稿人)
赵达功(深圳 自由撰稿人)
蒋亶文(上海 作家)
刘 毅(甘肃 画家)
许 晖(北京 作家)
王天成(北京 学者)
温克坚(杭州 自由职业)
李 海(北京 自由撰稿人)
田永德(内蒙古 民间维权人士)
昝爱宗(杭州 记者)
刘逸明(湖北 自由撰稿人)
刘荻 (北京 自由职业)


http://news.boxun.com/news/gb/china/2008/03/200803221421.shtml
by damao36 | 2008-03-26 09:38 | 政治 | Comments(0)
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