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体感中国語53―場所詞は“不動産”だ


体感52で場所詞について、以下のような感想を書きました。

これで方向詞というのはわかった気になりましたが、場所詞の場合だと方向詞をつけなくていいけど、非場所詞の場合は方向詞をつけて場所化するということがあるので、この名詞は場所詞なのか、それなら方向詞はいらない、非場所詞なら方向詞がいる、今度はそんなことを瞬時に判断する必要がありそうで、場所詞と方向詞との関係、はなはだ厄介だなあと感じているところです。

そこでまず場所詞はなにかということを考えてみました。

もっとも典型的な場所詞は地名や国名でしょう。

次にいわゆる“不動産”ではないかと考えました。この“不動産”は一定の場所をしめている“不動”なものですから、間違いないでしょう。

例えば以下のような公共や個人の建物があります。

机场”“广场”“邮局”“饭店”“学校”“家”などです。でもこれは地名や国名よりは場所性が一段劣ると考えるのでしょうか、地名や国名には方位詞は不必要でしたが、これらにはなぜだかわかりませんが、方位詞はつけてもつけなくてもいいのだそうです。ならば、この語群を準場所詞と呼んでおきます。

以上の2種類の語を中国語では場所詞といっていると私は理解しました。


でも、上記の場所詞以外の語でも、移動が可能な語でも、他のモノに場所を提供する場合があります。そのときは必ず方位詞をつけて場所化する必要があるということになります。

例えば、“椅子”“桌子”“书架”“床”“飞机”“汽车”“洗脸盆”“信封”などはみんな動かせることができるモノの名前です。ですからから、「場所詞は“不動産”」という“法則”に照らせば「これは一般名詞だ」と納得できるのですが、以下のような場合がちょっと迷ってしまいます。

“街”“路”“山”“河”“城”などです。

“○○街”なら地名でしょうが、1字の場合は地名ではないでしょう。建物名でもありません。だからなのでしょうか。いまはそう思って納得することにしました。なお、1字の語で純粋の場所詞は“家”だけなのだそうです。「1字の語で場所詞は“家”だけ」、そう覚えることにしましょう。

また、“院子”“屋子”“房子”“铺子”“村子”など“~子”という接尾語のつく単語も、なぜだかわかりませんが、場所詞にするときは方位詞がいるのだそうです。“铺子”はお店のこと、それと同じお店でも“商店”は方位詞はあってもなくてもいい準場所詞になるのだそうです。


さて、方位詞のいらない本場所詞、方位詞はあってもなくてもいい準場所詞、必ず方位詞が必要な一般動詞、これで理解できたでしょうか。以下の文型で方位詞の必要不必要を寸時に判断して表現できるように私はなったでしょうか。

主語+動詞+在+○○+(方位詞)

主語+在+○○+(方位詞)+動詞(+賓語)

なお、場所詞が一般名詞と大きく異なる点は動詞の前に置いて、状語として動詞を修飾できることだそうです。とすると、英語の時間詞が副詞なら、中国語の時間詞、場所詞も動詞を修飾する場合には副詞といってもいいのではないでしょうか。

さらに「一般動詞+方位詞」で場所化した語句をなんと呼べばいいのでしょうか。場所語でしょうか。
by damao36 | 2008-02-25 11:20 | 中国語文法 | Comments(0)
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