吉川英治の『三国志』を読む――オスは戦う動物なのか

ヒマ潰しに読書をと公民館へ。知らない作家の作品がほとんど。ノーベル賞に近いという村上春樹の『海辺のカフカ』『多崎つくる』を読む。複雑怪奇な感情動物人間が描かれ,読後の気分は重たい。

 目先を変えて未読の作家宮城谷昌光の中国歴史小説『劉邦』『管仲』を読む。吉川英治の『三国志』全
10巻が復刻新刊されていたので,次に読む。内面・情景描写は少なく,粗筋みたいな文体だが,行動スケールの大きさで読ませる。

 語り手は漢中王劉備や猛将の関羽,張飛,趙雲,軍師の孔明に好意的。でも,曹操や孫権,その忠臣たちもりっぱな英雄傑物だ。彼らは戦いの中で世を去り,命をかけて守った魏・蜀・呉もともに滅びる。


シナ大陸の覇権争奪が今は地球規模に。刀と弓矢がミサイルだ。人,特にそのオスたちは好戦的な動物なのか。覇者は力を背に権謀術数を弄し,弱小者の私は碁石片手に,ほぼ毎日無い知恵を絞る。覇者と私の達成感,はたからみるほどの雲泥の差はない,私はそう思っているのだ。
     力を誇示する覇者が争うのは勝手だが,覇権争奪の目的は弱小者の支配にある。昔は山奥に住めば隠者に
    なれたが,今は隠れる場所もない。迷惑千万な話だ。








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# by damao36 | 2017-09-20 09:29 | 社会 | Comments(0)